2月26日(月)~3月1日(木)の4日間、国立天文台三鷹キャンパスで、総研大・国立天文台スプリングスクールが開校されました。平成23年から始まったスプリングスクール。8回目を迎えた今回は、北は北海道から南は沖縄まで全国31大学から59名の参加者が集まりました。
最先端の研究者を講師陣として、理論天文学、電波天文学、光赤外線天文学、太陽物理学、装置開発の5つの天文学講義を4日間にわたって受講していただきました。また、今回は新企画として、参加者を8つの班に分けた体験学習も行いました。
国立天文台長(天文科学専攻長)による開校の挨拶。国立天文台の紹介と参加者へのエール。
小山助教ははるばるハワイから講義のために来日。ハワイの研究者の生のお話を聞ける貴重な機会になったのではないでしょうか。
1日目に総研大生による懇親会が催されました。早くから参加者同士が打ち解けられてよかったという感想が聞かれました。
たくさん板書を用いた講義でした。実際に計算をしたのがわかりやすかったという感想が多く聞かれました。
英語の講義に苦労された方が多かったようです。総研大天文科学専攻では英語での講義も多く開講されています。
2日目には施設見学として、4D2Uと先端技術センター(ATC)の見学を実施しました。
4D2Uでは観測データから作成された3D映像と解説員の説明を楽しんでいただけたようです。
先端技術センターでは、開発者の生の解説を聞くことができ、貴重な体験となったようです。毎年、もっとゆっくり見たかった、という感想を多くいただきます。なかなか調整が難しいのですが、今後の課題とさせていただきます。
講義後に講師に質問中。南谷助教には野辺山からお越しいただきました。
講師の太陽に対する熱意が伝わってくる楽しい授業だったという感想をいただきました。
体験学習の様子 星形成
体験学習の様子 分子雲進化
1日目と3日目の4時限目に体験学習を行いました。参加者が8つの分野に分かれ、それぞれ輪講や各自調べた内容についての発表、計算、データ解析体験、観測提案の作成等を行いました。1日目に課題を与えられて、2日目に発表といった形の体験学習については、準備時間がもっと欲しかった、という感想が多く聞かれました。予めどの分野になったかを参加者に通知する、事前に課題を送付する、など検討したいと思います。
天文学に興味のある同世代が一堂に集まり、ともに過ごした4日間。講義から得られた知識、切磋琢磨できる仲間との出会い、教員や先輩からのアドバイス。今回のスプリングスクールでの経験が、皆さんの今後の学び・研究に少しでもお役に立てば幸いです。
【参考リンク】
スプリングスクール募集ページ
2017年スプリングスクール報告
2016年スプリングスクール報告
2015年スプリングスクール報告
2014年スプリングスクール報告