2月27日(月)~3月2日(木)までの4日間、国立天文台三鷹キャンパスで、総研大・国立天文台スプリングスクールが開校されました。平成23年から始まったスプリングスクール。7回目を迎えた今回は、全国36大学から60名の参加者が集まりました。
最先端の研究者を講師陣として、理論天文学、電波天文学、光赤外線天文学、太陽物理学、装置開発の5つの天文学講義を4日間にわたって受講していただきました。
国立天文台長(天文科学専攻長)による開校の挨拶。「日本人の学生は海外の学生に比べるとなかなか質問をしないと言われます。質問をしましょう。」と参加者の皆さんへアドバイス。
説明がわかりやすかった、という方がいる一方で、普段見慣れない数式に苦労した方も多かったようです。
当初予定していたEspada准教授が体調不良により欠席となってしまい、急遽、立松教授が講義を担当しました。面白かったという感想が多く聞かれました。
「どんな望遠鏡をつくったらよいか考えてみよう」というシートが配られました。皆さんどんな望遠鏡を考えたのでしょう。
太陽物理についての基礎を学びました。質問に丁寧に回答していただけてよかったとの声がありました。
装置開発の分野についてはあまり知らなかったが興味がわいた、という方も多かったようです。
2日目には施設見学として、4D2Uと先端技術センター(ATC)の見学を実施しました。
開発現場で開発者の生の解説を聞くことができ、貴重な体験となったようです。ただ、今回参加者の数が大変多く、1班の人数が10名以上となり、後ろの方は見づらかった、聞きづらかった、といった感想が多くなってしまいました。今後の課題とさせていただきます。
その後、総研大生による懇親会も催され、教員、総研大生とともに歓談を楽しみました。先輩の話はとても参考になったようです。
天文学に興味のある同世代が一堂に集まり、ともに過ごした4日間。講義から得られた知識、切磋琢磨できる仲間との出会い、教員や先輩からのアドバイス。そんなスプリングスクールでの経験が、皆さんの今後の学び・研究に少しでも役立てば幸いです。
【参考リンク】
スプリングスクール募集ページ
2016年スプリングスクール報告
2015年スプリングスクール報告
2014年スプリングスクール報告