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2022年度秋季 天文科学専攻修了式・学位記授与式を開催

2022年9月27日(火)、
2022年度秋季 総合研究大学院大学 天文科学専攻の専攻修了式が国立天文台三鷹キャンパスにて執り行われました。(COVID-19感染拡大防止のため、ハイブリッドにて開催)

本年度後期の博士学位取得修了者は、Liang, Yongmingさんの1名となります。

常田 佐久 専攻長・国立天文台 台長、及び、関井 隆 副専攻長・国立天文台 大学院教育室室長からお祝いのお言葉がございました。

続きまして、修了生からご自身の研究の成果や今後の抱負についてお話いただきました。

最後に、指導教員他みなさんで集合写真を撮り、祝福の中修了式を終えました。

翌日2022年9月28日(水)、
2022年度秋季 総合研究大学院大学 学位記授与式が葉山キャンパスにて執り行われました。

長谷川学長式辞
https://www.soken.ac.jp/news/7484/

常田 佐久 専攻長より祝辞

関井 隆 副専攻長より祝辞

Liangさんからご挨拶

司会の小林 秀行教授、指導教員 田中 賢幸准教授 他みなさんで記念撮影

修了おめでとうございます!!

長谷川学長よりLiangさんへ学位授与

竝木 則行教授と共に

2022年度国立天文台・総研大サマーステューデントプログラム(夏の体験研究)

国⽴天⽂台・総合研究⼤学院⼤学サマーステューデントプログラム、いわゆる夏休み期間の体験研究が2022年8月1日(月)~ 9月1日(木)に実施されました。今年で12年⽬になります。

このプログラムは、⼤学2年または 3年に在学する学⽣が国⽴天⽂台に滞在し、受⼊教員の指導のもとで研究することができる制度です。天文学に興味を強く持ち、意欲のある大学学部生に体験研究の機会を設けることで、将来研究を志す人材を育成することを目的としています。実際、このプログラムの修了⽣が国立天文台の総研⼤に⼊学し、研究者として活躍している例もあります。

一昨年、昨年はCOVID-19のためにオンラインが中心でしたが、本年度はオンラインに加え、感染防止対策を十分にとることができる場合はオンサイトでの実施も可能としました。開催期間を8月の1ヶ月間とし、その期間中、柔軟な指導ができるように工夫をしました。天⽂学の研究から装置開発まで⾮常に幅広い分野の教員がサマーテューデントプログラムに参画していただきました。教員には研究指導内容のシラバスを提出してもらい、それをもとにして学⽣が希望する研究を選ぶことができます。

今年は全国の様々な大学から、34名の学生の応募があり、21名の学⽣を選抜しました。英語の⽂献や教科書から先行研究を理解するとともに、実際の観測データを用いた解析の実行、Python言語等を用いたプログラミングによる数値シミュレーション、観測装置開発に必要な光学部品の設計などと⼤学の講義ではあまり触れない内容を経験することができました。

今回、研究成果発表会は2022年9月1日(木)に開催し、オンラインと国立天文台三鷹キャンパスでハイブリッド形式で実施しました。限られた研究期間ながら完成度の高い発表が多く、英語による口頭発表も見られました。また、参加方法によらず学生からの活発な質問が見られ、盛況のうちに閉会しました。参加学⽣も受⼊教員にとっても有意義な夏休みとなりました。

【物理科学研究科、小嶋崇文(国立天文台先端技術センター)、伊王野⼤介(国⽴天⽂台TMTプロジェクト)、大村優美子(国立天文台研究推進課大学院係)】

2022年度天文科学専攻入試ガイダンスを開催

2022年5月21日(土)、天文科学専攻による入試ガイダンスが開催されました。

様々なイベントがオンラインになって久しいですが、対面だからこそ伝わることもあるはずという思いから、対面とオンラインを組み合わせた形式で開催しました。移動による感染リスクを避けるために、対面で参加できるのは東京近郊在住の参加者のみに限定し、遠距離の参加者はオンラインとしました。当日は18名が国立天文台三鷹キャンパスから参加し、39名がオンラインで参加をしました。

ガイダンスは6名の講師による、国立天文台の最前線の研究紹介から始まりました。国立天文台の運用する様々な観測施設や観測装置を用いた、太陽から遠方宇宙までの観測的研究はもとより、理論研究や装置開発まで、とても幅広い内容が紹介されました。実際に国立天文台で行われている研究・開発を目の当たりにした参加者にとっては、入学後の研究テーマを考えるいい機会になったことでしょう。

午後はいよいよメインの入試ガイダンスです。入試日程が例年度とは異なるため、参加学生は真剣に聞き入っていて、入試に関する多くの質問も出ました。その後、現役の総研大生から院生生活について紹介があり、続いて、院生や教員と懇談をする時間が用意されました。院生との懇談は例年人気があり、入試勉強の方法から大学院生活に関することまで、多くの参加者が質問していました。最後に、先端技術センターのオンライン見学会があり、普段は見ることができない開発の現場を案内してもらえました。

対面+オンラインの開催は技術的に難しい面もあり、参加者には迷惑をかけてしまった点があるかと思いますが、多くの方々のご協力のおかげで、大きなトラブルなく無事に開催できたと思います。本ガイダンスに参加された学生の皆さんと国立天文台で共に研究できる日が来ることを心待ちにしています。

田中 賢幸(総合研究大学院大学 物理科学研究科 天文科学専攻 准教授)

2021年度 第12回 国立天文台・総研大天文科学専攻スプリングスクール 開催

国立天文台・総研大天文科学専攻スプリングスクールプログラムが2022年3月7日(月)―3月10日(木)に開催されました。これは、将来天文学研究を志す人材を育成するために、大学理工系学部3年または2年に在学する天文学研究に強い意欲を持つ学生を対象として、国立天文台の最先端研究に携わる研究者が天文学基礎の集中講義および体験学習を行うプログラムです。今年は、新型コロナウィルス感染拡大防止を考慮しつつ対面開催を含むハイブリッド開催の可能性をギリギリまで探りましたが、感染状況に鑑み、対面開催を断念して昨年と同じく完全オンライン開催となりました。

集中講義では、国立天文台の多様な分野からの9名の教員により、惑星形成、遠方銀河・銀河形成、銀河考古学、星間化学、銀河活動核とブラックホール、太陽物理学、星形成、重力波天文学、装置開発について講義が行われ、日本全国から参加した合計45名の学部学生に、普段の大学の講義ではあまり触れない天文学の専門的な内容を学んでもらいました。

また、集中講義の他、「体験学習」をオンラインで実施し、太陽から遠方宇宙までの様々なスケールの天体や天文現象についての研究を、解析実習や論文輪読などを通して体験してもらいました。

講義のあとには関井副専攻長から入試情報の説明を行い、「様々な支援や体制など、学ぶための環境がとても充実しているように感じ、総研大について詳しく知ることができ進路の幅を広げられました」等のご意見をいただき、総研大で学ぶ良さについてお伝え出来る機会となりました。

プログラム後のアンケートでは、「天文学を集中的に学習するとても良い機会でした」「講義も体験学習も興味が膨らむ話ばかりで貴重な体験だった」「とても興味深く楽しい内容でした。次の機会にも是非参加したいです」「本当に楽しい4日間でした。サマーステューデントにも挑戦してさらに天文学への興味を深めていきたい」など、前向きな感想をたくさんいただきました。来年は対面で実施できることを願っています。

物理科学研究科 天文科学専攻 伊王野大介(国立天文台 アルマプロジェクト)、鹿野良平(国立天文台 JASMINEプロジェクト)、大村優美子(国立天文台 研究推進課⼤学院係)

Comment Screenというツールでのリアルタイム双方向講義が好評でした

参加者みなさんで記念撮影

総研大/国立天文台アジア冬の学校2022 開催

2022年2月2日~4日の3日間にわたり、総研大物理科学研究科天文科学専攻が主催する総研大/国立天文台アジア冬の学校がオンラインで開催されました。今年度は、インド、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、ベトナム、フィリピンなど、アジアを中心とする15か国から499名の申込があり、このうち257名が、受講しました。
天文科学の各分野における最先端の研究をリードする8名の教員により、銀河・銀河団、惑星形成、太陽、銀河考古学、宇宙化学、重力波天文学、ブラックホール・AGN、観測装置と、幅広いテーマをカバーする集中講義が行われ、最終日には、参加者の関心を持つ分野ごとのブレイクアウトセッション、総研大の入試ガイダンスも行われました。受講生からは、講義中に設けられたQ&Aコーナーに多数の質問が寄せられ、熱心に受講する様子が伝わってきました。また、ブレイクアウトセッションでは、受講生同士で活発な意見交換がなされ、議論が白熱して、時間が足りない、という声が聞かれたほどでした。

物理科学研究科 天文科学専攻 青木和光(国⽴天⽂台TMTプロジェクト)、早野裕(国⽴天⽂台ハワイ観測所)、北林かや(国⽴天⽂台研究推進課⼤学院係)

Monywa University(ミャンマー)での受講の様子

ハワイ観測所からオンライン講義