2022年5月21日(土)、天文科学専攻による入試ガイダンスが開催されました。
様々なイベントがオンラインになって久しいですが、対面だからこそ伝わることもあるはずという思いから、対面とオンラインを組み合わせた形式で開催しました。移動による感染リスクを避けるために、対面で参加できるのは東京近郊在住の参加者のみに限定し、遠距離の参加者はオンラインとしました。当日は18名が国立天文台三鷹キャンパスから参加し、39名がオンラインで参加をしました。
ガイダンスは6名の講師による、国立天文台の最前線の研究紹介から始まりました。国立天文台の運用する様々な観測施設や観測装置を用いた、太陽から遠方宇宙までの観測的研究はもとより、理論研究や装置開発まで、とても幅広い内容が紹介されました。実際に国立天文台で行われている研究・開発を目の当たりにした参加者にとっては、入学後の研究テーマを考えるいい機会になったことでしょう。
午後はいよいよメインの入試ガイダンスです。入試日程が例年度とは異なるため、参加学生は真剣に聞き入っていて、入試に関する多くの質問も出ました。その後、現役の総研大生から院生生活について紹介があり、続いて、院生や教員と懇談をする時間が用意されました。院生との懇談は例年人気があり、入試勉強の方法から大学院生活に関することまで、多くの参加者が質問していました。最後に、先端技術センターのオンライン見学会があり、普段は見ることができない開発の現場を案内してもらえました。
対面+オンラインの開催は技術的に難しい面もあり、参加者には迷惑をかけてしまった点があるかと思いますが、多くの方々のご協力のおかげで、大きなトラブルなく無事に開催できたと思います。本ガイダンスに参加された学生の皆さんと国立天文台で共に研究できる日が来ることを心待ちにしています。
田中 賢幸(総合研究大学院大学 物理科学研究科 天文科学専攻 准教授)