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2023年度 第14回 国立天文台・総研大天文科学専攻スプリングスクール 開催

国立天文台・総研大天文科学専攻スプリングスクールプログラムが2024年2月26日(月)―2月29日(木)に開催されました。これは、将来天文学研究を志す人材を育成するために、大学理工系学部3年または2年に在学する天文学研究に強い意欲を持つ学生を対象として、国立天文台の最先端研究に携わる研究者が天文学基礎の集中講義および体験学習を行うプログラムです。

集中講義では、国立天文台の多様な分野からの9名の教員により、惑星形成、恒星、銀河進化、星形成、ブラックホール、恒星磁気活動、降着円盤、重力波天文学、装置開発について講義が行われ、日本全国から参加した合計34名の学部学生に、普段の大学の講義ではあまり触れない天文学の専門的な内容を学んでもらいました。

集中講義の他、「体験学習」を実施し、太陽から遠方宇宙までの様々なスケールの天体や天文現象についての研究を、解析実習や論文輪読などを通して体験してもらいました。また、二日目の午後には、4D2Uシアターと先端技術センターの施設見学が行われました。最終日の講義のあとには関井コース長から入試情報の説明がありました。

プログラム後のアンケート結果から、同年代の仲間と交流したり、将来の研究方向について考える機会として活用されたこと、また多くの参加者が様々な講義から新たな知見を得て、質問しやすい環境で有意義な時間を過ごせたという非常に前向きなフィードバックを多数いただきました。一方で、参加者同士の交流の機会を増やしてほしいという意見もありましたので、来年度以降はその点を改善するための検討を世話人で行いたいと思います。

先端学術院 天文科学コース 伊王野大介(国立天文台 TMTプロジェクト)、鹿野良平(国立天文台 JASMINEプロジェクト)

 

国立天文台大セミナー室で行われた講義の様子

参加者みなさんで記念撮影

 

 

 

 

 

2023年度 国立天文台・総研大サマーステューデントプログラム(夏の体験研究)開催

国⽴天⽂台・総合研究⼤学院⼤学サマーステューデントプログラムが2023年8月1日(火)~ 9月1日(金)に実施されました。これは今年で13年目になる夏休み期間の研究体験プログラムで、⼤学2年または 3年に在学する学⽣が国⽴天⽂台に滞在し、受⼊教員の指導のもとで研究することができる企画です。天文学に興味を強く持ち、意欲のある大学学部生に体験研究の機会を設けることで、将来天文学研究を志す人材を育成することを目的としています。実際、このプログラムの修了⽣が国立天文台の総研⼤に入学し、研究者として活躍している例も多くあります。

ここ数年はCOVID-19のためにオンラインが中心でしたが、本年度は感染防止に最大限の配慮を払いながら、対面型の指導を実施しました。開催期間を8月の1ヶ月間とし、その期間中、柔軟な指導ができるように工夫をしています。天⽂学研究から装置開発まで、⾮常に幅広い分野の教員にサマーテューデントプログラムに参画していただきました。各教員には研究指導内容のシラバスを提出してもらい、それをもとに学⽣がやりたい研究を希望することができます。

今年は全国の様々な大学から、45名の学生の応募があり、25名の学⽣を選抜しました。学生の挑戦する研究テーマは月の研究から遠方銀河、さらには装置開発、数値シミュレーションまで実に多岐にわたります。それぞれの学生が教員の指導を受けながら、プログラミング言語を用いたデータ解析や数値計算、装置開発における部品の設計など、通常の大学の講義では触れられない内容を濃密に経験することができました。研究体験だけではなく、昼食やコーヒーを飲みながらの雑談を通じて、研究とはどういうものかを少し具体的に知ることができたかもしれません。

今回、研究成果発表会は2023年9月1日(金)に開催し、オンラインと国立天文台三鷹キャンパスでハイブリッド形式で実施しました。参加した学生の多くは対面での発表をし、限られた研究期間にも関わらず質の高い発表が多くみられました。また、学生からの質問も多く議論が盛り上がり、盛況のうちに閉会しました。参加学生と教員ともに中身の濃い、有意義な1ヶ月となりました。この一夏の経験が、学生にとっても教員にとっても、今後の役に立つことが期待されます。

田中 賢幸(国立天文台ハワイ観測所 / 総研大 先端学術院 天文科学コース)
伊王野 ⼤介(国⽴天⽂台TMTプロジェクト / 総研大 先端学術院 天文科学コース)

2023年度天文科学コース入試ガイダンスを開催

2023年5月20日(土)、天文科学コースの入試ガイダンスが開催されました。本年度から天文科学専攻から天文科学コースに組織が改変されています。

前年度と同様にオンサイト、オンラインどちらにも対応するハイブリッド形式でガイダンスを行いました。対面のほうが学生や教員の雰囲気が伝わりやすいと思われますが、遠方に住む学生にとってはやはりオンラインのほうが気軽に参加できるという側面があり、なるべく両方の利点を取り入れる形で開催しています。当日は三鷹キャンパスにて23名、オンラインから30名、合計53名が参加しました。

午前中には5名の講師によって太陽から遠方宇宙まで様々な分野の最先端の研究が紹介されました。中には打ち上げられたばかりのJWSTを用いた研究もありました。参加者は実際に行われている研究や開発を垣間見て志望研究室や入学後の研究分野を考える良い機会になったことでしょう。

午後はいよいよメインの入試ガイダンスです。出題意図や過去の問題の傾向、勉強法などが紹介され、受験生にとっては非常に参考になったと思われます。その後、現役の総研大生から院生生活について紹介があり、続いて、院生や教員と懇談をする時間が用意されました。懇談の時間が短いという声が出るほどの盛り上がりでした。最後に、先端技術センターの見学会があり、普段は見ることができない開発の現場を案内してもらえました。

多くの方々のご協力のおかげで、大きなトラブルなく無事に開催できたと思います。本ガイダンスに参加された学生の皆さんと国立天文台で共に研究できる日が来ることを心待ちにしています。

滝脇 知也(総合研究大学院大学 先端学術院 天文科学コース 准教授)

講演の様子:「太陽系外惑星の観測:惑星誕生から生命まで」(平野 照幸 准教授)

懇談会の様子:恒星、超新星爆発、GRB

2022年度春季 総合研究大学院大学 学位記授与式を開催 / 竹村英晃さんが物理科学研究科長賞を受賞しました

2023年3月24日(金)、2022年度春季 総合研究大学院大学 学位記授与式が葉山キャンパスにて執り行われました。

天文科学専攻からは、常田 佐久 専攻長・台長、指導教員 中村 文隆先生、
博士学位取得修了者の竹村英晃さんが出席いたしました。

竹村英晃さんは物理科学研究科長賞を受賞しました。

竹村英晃
・所属(受賞時):物理科学研究科 天文科学専攻
・学位論文題目:Study of Dense Core Property and Core Mass Function with Simulation and Observation Data to Reveal the Core Growth with observations

長谷川学長式辞
https://www.soken.ac.jp/news/2022/20230327_2.html

学位授与式 記念撮影

物理科学研究科長賞授賞式

物理科学研究科長と研究科学研究科長賞受賞者のみなさま

常田専攻長・台長、指導教員中村先生とともに。
竹村英晃さんおめでとうございます!

2022年度春季総研大物理科学研究科天文科学専攻修了式を開催いたしました

2023年3月22日(水)、2022年度春季総合研究大学院大学天文科学専攻の専攻修了式が執り行われました。

博士学位取得修了者は、竹村 英晃さん1名、修士学位取得者は、神原 永昌さん、杉森 加奈子さん、越坂 紫織さんの3名となります。

専攻長の常田台長、副専攻長の関井先生のお祝いのご挨拶ののち、1名の修了生、3名の修士学位取得者からご自身の研究の成果や今後の抱負についてお話いただきました。

本年度もCOVID-19感染拡大防止のためハイブリッド開催となりましたが、みなさんで集合写真を撮り祝福の中修了式を終えました。

常田 佐久 専攻長・台長からお祝いのメッセージ

関井 隆 副専攻長よりお祝いのメッセージ

みなさんで記念撮影
司会の小林秀行大学院教育副委員長や竝木 則行先生もご一緒に

指導教員の中村 文隆先生と竹村 英晃さん

神原 永昌さん

指導教員の田中 賢幸先生と杉森 加奈子さん

指導教員の小谷 隆行先生と越坂 紫織さん

正門で記念撮影
みなさまおめでとうございます!