2011.11.21-11.27

11月21日(月)13:30~15:00 太陽系小天体セミナー 南棟2階会議室
Nov 21 Mon Solar System Minor Body Seminar Conference Room, 2F South Bldg.

11月22日(火)15:00~16:00 EA-ARCセミナー ALMA棟 3F 小会議室
Nov 22 Tue EA-ARC Seminar Small Conference Room, 3F ALMA Bldg.

11月24日(木)17:00~18:00 Galaxy Workshop Subaru すばる棟 1F 大セミナー室
Nov 24 Thu  Galaxy Workshop Subaru     Large Seminar Room, Subaru Bldg.

詳細は以下をご覧ください。

11月21日(月)

キャンパス
三鷹
セミナー名
太陽系小天体セミナー
臨時・定例の別
定例
日時
11月21日(月)13:30~15:00
場所
南棟2階会議室
講演者
岡村奈津子
所属
東京大学新領域創成科学研究科
内容
あかりを用いた低アルベド小惑星の分光データ解析:小惑星帯の広範囲における含水鉱物と水氷の検出
概要
低アルベド小惑星(アルベドが0.1以下の小惑星)は、小惑星帯に存在する小惑
星の60%程度を占める。
また直径100km以上の小惑星は、小惑星帯の小惑星の質量の9割以上を占めている。
この2点を踏まえると、直径100km以上の低アルベ
ド小惑星は小惑星帯の多くを占めているので、低アルベド小惑星を理解すること
は小惑星の起源を知るために重要である。
特に小惑星上の含水鉱物及び水氷の小
惑星帯における分布を調べる事によって、solar nebulaの温度構造、地球型惑星
と木星型惑星の形成過程の違い、地球の水の起源などについて重要な手がかりを
得ることができる。
先行研究によって、1 Ceresに含水鉱物、24 Themisと65 Cybeleに水氷が存在す
ることが分かった。
しかし小惑星帯における小惑星の含水鉱物、水氷の存在分布
について系統的に観測と解析をした例はないので、これらの天体が特殊であるた
め水を持っているのか、小惑星帯には多く水が分布しているのか未だに分かって
いない。
系統的に観測できない理由は、地球大気中の水蒸気による光の吸収のた
め、水の有無を観測できる波長域を地上望遠鏡で観測することが困難だからであ
る。
そこで本研究では、地球大気の影響受けない宇宙空間において、あかり衛星を用
いて34個の低アルベド小惑星の含水鉱物と水氷の有無を調べた。
本発表ではあか
り衛星で取得した分光スペクトルの結果と、その結果から考えられる太陽系の進
化に関わる議論を行う。
連絡先
名前:渡部潤一
備考
テレビ参加可
Campus
Mitaka
Seminar
Solar System Minor Body Seminar
Regular/Irregular
Regular
Date
November 21st 13:30~15:00
Place
the Conference Room of South Building (2F), NAOJ
Speaker
Natsuko Okamura
Affiliation
Graduate School of Frontier Sciences, University of Tokyo
Contents
analysis of spectral data of low-albedo asteroids by AKARI
Facilitator
Name:Jun-ichi Watanabe
Comment
・welcome to participate via TV conference system

11月22日(火)

キャンパス
三鷹
セミナー名
EA-ARCセミナー
臨時・定例の別
定例
日時
11月22日(火曜日)15時00分~16時00分
場所
ALMA棟 3F 小会議室
講演者
秦和弘 さん
所属
総研大
タイトル
An origin of the radio jet in M87 at the location of the central black hole
アブストラクト
活動銀河中心核(AGN)に付随する相対論的ジェットは宇宙最大級の高エネルギー現象である。
ジェットの駆動源(中心エンジン)は巨大ブラックホールと降着円盤と考えられるが、その詳細な生成機構などは長年に渡る謎である。
おとめ座銀河団の中心部に位置する電波銀河M87は最近傍の相対論的ジェット天体である。
その近さ故、VLBIを用いて100シュバルツシルト半径(Rs)を切る空間スケールでジェット構造が分解されており、ジェット生成機構を明らかにする上で鍵を握る天体である。
しかしながら、中心エンジンの位置はこれまで明らかになっていなかった。
中心エンジン位置を特定することはジェット形成過程を理解する上で本質的な課題である。
一般に、VLBI画像上のジェット根元の高輝度領域”電波コア”は中心エンジンの位置に対応しておらず、シンクロトロン放射に対する光学的厚さ~1の表面に対応する。
そこで本研究ではM87のエンジン位置を突き止めるため、電波コアのコアシフト現象に着目した。
コアシフトとは、光学的厚みが周波数に依存するために、高周波で観測されるコアほど上流側に位置がずれる現象である。
その周波数依存性を位置天文計測によって精密に調べることで、中心エンジン位置を推定することができる。
2010年4月にVLBAを用いて2~43GHzで多周波位置天文観測を実施した。
その結果、M87の中心エンジンは43GHz 電波コアから僅か14-23Rs程度の場所に存在することを突き止めた。
本講演では観測結果を紹介するとともに、ALMAで狙うM87ジェットのサイエンスについても述べる。
連絡先
名前: 西合 一矢
備考
セミナーの後でちょっとしたカフェタイムがあります。コップをご持参ください。

11月24日(木)

キャンパス
三鷹
セミナー名
Galaxy Workshop Subaru
臨時・定例の別
定例
日時
11月24日(木)17時~18時
場所
すばる棟 1F 大セミナー室
講演者
成田憲保
所属
国立天文台 光赤外研究部
タイトル
Search for Transiting Planets around Nearby M dwarfs
太陽系近傍のM型星を公転するトランジット惑星の探索
アブストラクト
系外惑星の研究はこの15年あまりで大きく進展してきたが、
今後のひとつの流れとして太陽系近傍のM型星のまわりの惑星探しが注目されている。
我々のグループでは数々の下準備のもとで、今年度から実際にM型星を公転する
トランジット惑星探しを開始した。
本講演では、背景としてM型星に着目する理由や、研究を行うにあたっての
下準備の状況、今後の研究計画について初期成果を交えて紹介する。
連絡先
名前:須田拓馬
備考
テレビ参加不可

以上