2011.7.18-7.24

7月20日(水) 14:00~ 理論コロキウム      コスモス会館会議室
July 20 Wed Colloquim (Theoretical Astronomy) Conference Room, Cosmos Lodge

7月20日(水) 15:00~16:00 国立天文台野辺山談話会 野辺山 本館 輪講室
July 20 Wed Nobeyam NRO Seminar(Dan-wa-kai)Nobeyama Lecture Room, Main Bldg

7月21日(木) 13:30~14:30 高エネルギーセミナー 中央棟(南)3階セミナー室
July 21 Thur High Energy Seminar Seminar Room, 3F Main Bldg (South)

7月21日(木) 16:00~17:00 Galaxy Workshop Subaru すばる棟 1F 院生セミナー室
July 21 Thur Student 1F Seminar Room, Subaru Bldg

7月22日(金) 15:00~16:00 VLBI コロキウム 中央棟(南)2階VLBIセミナー室
July 22 Fri VLBI Colloquim Seminar Room, 2F Main Bldg (South)

詳細は以下をご覧ください。

7月20日(水)

キャンパス
三鷹
セミナー名
理論コロキウム
臨時・定例の別
定例
日時
7月20日(水曜日)14時~
場所
コスモス会館会議室
講演者
小松 英一郎 氏
所属
テキサス宇宙論センター, テキサス大学オースティン校
タイトル
宇宙の大規模構造
Abstract
宇宙マイクロ波背景輻射を始めとする様々な宇宙論観測より、宇宙の標準理論の枠組みはほぼ固まった。
しかし、暗黒物質や暗黒エネルギーの正体は未知のままであるし、インフレーション宇宙の物理も未知のままだ。
ニュートリノには質量がある事はわかっているが、質量の絶対値はわかっていない。
“Astro2010″と呼ばれる、米国ナショナルアカデミーがまとめた天文・天体物理のDecadal Surveyによれば、これらのトピックが向こう10年間の宇宙論分野の最重要課題であると言う。
それでは、どのような観測をすればこれらの課題の理解を深められるのだろうか?
そして理論的課題は何だろうか?
本講演では、宇宙の大規模構造を軸にしてこれらの課題に立ち向かう方法論を紹介する。
具体的には、この分野の基礎となる物質揺らぎの線形および非線形成長理論、2点関数と3点関数、赤方偏移の歪み(redshift space distortion)、アルコック・パチンスキー(AP)テスト、非ガウス統計などを概観した後、現在および将来の銀河の大規模サーベイの有り様と、これから必要となる理論的枠組みを議論してゆきたい。
連絡先
名前:山崎 大
キャンパス
野辺山
セミナー名
国立天文台野辺山 談話会
定例・臨時の別
定例
日時
7月20日(水曜日) 15時~16時
場所
野辺山観測所 本館 輪講室
講演者
柴崎清登氏
所属
野辺山太陽電波観測所
タイトル
最近の太陽活動
Abstract
昨年2月に打ち上げられたNASAの太陽観測衛星SDOは、静止衛星で太陽フレアやその他の活動現象を24時間連続して詳細に10秒間隔の動画として観測している。
SDO衛星によって今までに観測されたフレアなどを紹介するとともに、現在のフレア理論との矛盾を指摘する。
また、現在すすんでいる電波ヘリオグラフとSDOのデータを用いた研究の様子も紹介する。
太陽活動は2009年の初めから上昇に転じ、黒点を含む活動領域の出現頻度は増えてきたが、今までの太陽活動周期と較べるとその上昇は非常にゆっくりしている。
にもかかわらず、電波ヘリオグラフによって観測した毎日の電波画像から合成した電波蝶形図から推測すると、北半球では既に太陽活動最盛期の様相を示しており、米国のウィルコックス太陽観測所のデータも同様である。
太陽活動最盛期には太陽の極域磁場の極性が反転するが、北極では今年中にこれが起こりそうである。
これに対応して北極域の電波も弱くなっている。
これらのようすを、データを示しながら紹介する。
太陽活動周期のような長期にわたる現象を研究するためには、長期間安定して高品質のデータが取得できる強度偏波計群(約60年連続観測)や電波ヘリオグラフ(約20年連続観測)のような観測装置が必要である。
連絡先
名前: 小野寺幸子、柴崎清登、高橋茂

7月21日(木)

キャンパス
三鷹
セミナー名
高エネルギーセミナー
臨時・定例の別
定例
日時
7月21日(木曜日)13時30分 ~ 14時30分
場所
中央棟(南)3階セミナー室
講演者
富沢真也 氏
所属
高エネルギー加速器研究機構
タイトル
ブラックホールの一意性定理
Abstract
一般相対性理論が提唱されてからすぐに、シュバルツシルドによってブラックホールの厳密解が発見された。
そして、ブラックホールの天体候補が発見されてからは、ブラックホールに関する研究が、一躍脚光を浴び、その時空構造の全体像が明らかにされてきたのである。
特に、真空における定常ブラックホール解は、2つのパラメーター、質量と角運動量で特徴付けられる「カーブラックホール族」に限られることが「ブラックホールの一意性定理」としてよく知られている。
したがって、我々は安心して、ブラックホール周辺の降着円盤などの様々な天体現象を、そのカーブラックホール解で考察できるのである。
もし、他にもブラックホール解が存在すれば、現象の洞察に関する信憑性が失われるだろう。
本講演ではこのように現在のブラックホール物理学で本質的な役割を果たしてる「カーブラックホールの一意性定理」の全体的なレビューをし、また、一意性定理の高次元理論への一般化など、最近の進展についても紹介する。
連絡先
名前:祖谷元
キャンパス
三鷹
セミナー名
Galaxy Workshop Subaru
臨時・定例の別
定例
日時
7月21日(木)16時~17時
場所
すばる棟 1F 院生セミナー室
講演者
八木 雅文
所属
国立天文台 光赤外研究部
タイトル
“Extened Halpha emitters and their parent galaxies in the Coma cluster”
「かみのけ座銀河団の中の広がったHα輝線天体とその親銀河」
Abstract
すばる主焦点カメラの狭帯域フィルターを使って天体を観測すると当初予定になかったものが見えてしまう事がしばしばある。
本発表では、かみのけ座銀河団を観測した際に、そんな感じで見つけてしまった多数の広がったHα輝線天体と、それら輝線天体が付随すると考えられる銀河について、撮像および分光観測、公開アーカイブの利用などからわかってきた統計的な性質などを紹介する。
また、この後多分7月中旬頃に進めるつもりの、文字通り「最新の結果」も、できれば交えて紹介したいと考えている。
連絡先
名前:須田拓馬
備考
テレビ参加不可

7月22日(金)

キャンパス
三鷹
セミナー名
VLBIコロキウム
臨時・定例の別
定例 (毎週金曜日の下記の時間)
日時
7月22日(金曜日)15時 ~ 16時
場所
中央棟(南)2階VLBIセミナー室
講演者
秦 和弘
所属
総研大D1 水沢VLBI観測所
タイトル
M87ジェットにおけるノットHST-1の運動学
アブストラクト
活動銀河中心核(AGN)に付随する相対論的ジェットではしばしばガンマ線に至る高エネルギー放射が観測され、相対論的速度にまで加速された粒子からの非熱的放射であることは広く受け入れられている。
しかしながらその機構や発生位置に関する詳細は未解明の部分が数多い。
M87はγ線で明るい最近傍の相対論的ジェットであり、放射領域の物理状態を直接撮像で探査可能な天体である。
M87中心核から約120pc下流に存在するジェット成分HST-1は極めて活動的なノットである。
HST-1は過去M87方向で起こったγ線フレアに同期して電波~X線増光をしたことから、γ線放射領域の候補と考えられている。
VLBI観測によって多くのサブストラクチャーから構成されることが分かっており、γ線フレア期には超光速運動成分の出現が確認された。
そこでHST-1のVLBIスケールの構造変化とγ線活動と関連を理解するために、我々はイタリアグループと共同でHST-1の運動学調査を行っている。
本講演では、2006~2011年の間の20エポックを上回るVLBA+EVNデータから明らかになったHST-1の運動を報告する。
連絡先
名前: 坂井伸行(秋山和徳)
備考
テレビ参加:可能

以上