2010.12.6-12.12

12月6日 (月)

  • 13:30~15:00 太陽系小天体セミナー  南棟2階会議室 

12月8日 (水)

 

  • 14:00~  理論コロキウム  コスモス会館会議室
  • 16:00~17:00 国立天文台野辺山談話会 野辺山本館 輪講室

12月10日(金)

  • 16:00~17:00 国立天文台談話会   三鷹大セミナー室

12月6日(月)

キャンパス
三鷹
セミナー名
太陽系小天体セミナー
臨時・定例の別
定例
日時
12月6日(月)13:30~15:00
場所
南棟2階会議室
講演者
渡部潤一
所属
国立天文台天文情報センター
内容
論文紹介
世話人の連絡先
 名前:渡部潤一
 
備考
テレビ参加可、主に英語で進行

12月8日(水)

キャンパス
三鷹
セミナー名
理論コロキウム
臨時・定例の別
定例
日時
12月8日(水曜日)14時~
場所
コスモス会館会議室
講演者
X線による古典新星の研究
所属
立教大学
タイトル
X線による古典新星の研究
Abstract
古典新星とは、白色矮星と恒星からなる連星系で起こる
爆発である。白色矮星の表面で水素の核融合反応に火が
つく事で発生する。爆発後は、電波からガンマ線という
幅広い波長帯で明るくなり、そのタイムスケールは波長
ごとに大きく異なる。なかでもX線放射は、本天体を理
解する上で重要な鍵となる。X線の観測からは、白色矮
星の質量や飛び散ったガスの化学組成、爆発による衝撃
波の振る舞いなどを調査する事が可能となる。しかし、
爆発は突発的で時間変化が速いため、衛星を用いて良質
なX線の観測データを得るのは極めて困難だった。そこ
で、数年前より我々は、世界中のアマチュア観測者や衛
星チームと協力したX線即応観測、および、既に公開さ
れているX線の観測データを用いた突発天体探査を実施
して、この予測不可能な天体の研究に取り組んできた。
米国のスウィフト衛星や日本のすざく衛星、欧州のニュ
ートン衛星を用いて4つの古典新星を観測し、いずれも
良質なX線スペクトルを得る事に成功した。結果、古典
新星から過去最高となるエネルギーのX線を検出、さら
に非熱的X線放射の証拠を発見するなど、数々の成功を
収めてきた。本講演では、近年ようやく可能となってき
たX線による古典新星の研究、および今後の発展につい
て紹介する。
世話人の連絡先
 名前:町田正博
キャンパス
野辺山
セミナー名
国立天文台野辺山 談話会
定例:
日時
 12月8日(水曜日) 16時~17時
場所
野辺山観測所 本館 輪講室
講演者
Reznikova Veronika氏
所属
野辺山太陽電波観測所
タイトル
Flare quasi-periodic pulsations with growing periodicity
Abstract
We conducted a wavelet analysis of the flare intensity variations
for the long duration flare on 2005 August 22 observed
with the Nobeyama Radioheliograph at frequencies 17 and 34 GHz and
with the Ramaty High Energy Solar Spectroscopic Imager at 25-50 keV.
We found that thesignals contain a well-pronounced periodicity
in which the oscillation period grows from 2.5 to 5 min.
An analysis of the loop length and plasma temperature evolution
during the flare allowed us to interpret the quasi-periodic pulsations
in terms of the second standing harmonics of the slow magnetoacoustic mode.
This mode can be generated by the initial impulsive energy release and work
as a trigger for the repeated energy releases.
世話人の連絡先
名前:小野寺幸子、柴崎清登、高橋茂(高橋)
備考
テレビ参加可

12月10日(金)

キャンパス
三鷹
セミナー名
国立天文台談話会
臨時・定例の別
定例
日時
12月10日(金曜日)16時~17時
場所
大セミナー室
講演者
大内正己
所属
宇宙線研究所
タイトル
すばるで探る再電離期の宇宙
Abstract
クエーサーのGunn-Petersonテストや宇宙背景放射の
偏光測定から水素の宇宙再電離は赤方偏移6-15程度に
起こったことが分かっている。 しかし、宇宙再電離に
関する本質的理解は殆ど進んでいない。例えば、 宇宙
再電離が比較的短時間で終了するsharp reionization
だったのか その逆のextended reionizationだった
のかといった問題、さらには 宇宙再電離の根本的な
問題である電離プロセス(大規模構造の中での電離の
伝播)に至っては、何ら解決の糸口はない。我々は、
すばる広領域深探査から 宇宙再電離期の銀河を多数
検出し、銀河のLya輝線に見られる Lya damping wing
の吸収を元に赤方偏移6.6での電離度を探った。 その
結果、赤方偏移6.6の水素の大半(>~80+/-20%)は電離
されていることが 示唆された。一方で、すばるおよび
ハッブル宇宙望遠鏡の観測から 得られた赤方偏移7
付近の星形成銀河がもたらす紫外線光子の放射密度は、
宇宙を電離するのに必要な量の30%以下しかないと見積
もられた。 本発表では、これら一見矛盾する結果が
得られた理由を考察し 宇宙再電離と銀河形成に対する
制限を示す。さらに、この問題 を解決し、電離プロ
セスを明らかにする取り組みとして、 現在我々が進め
ているすばる次世代装置Hyper Suprime-Camと 超大
規模シミュレーションを組みわせた研究について紹介
する。
世話人の連絡先
 名前:高橋竜太郎