2021.12.13-2021.12.19

Dec 14 Tue 10:00~11:30  太陽系小天体セミナー / Solar System Minor Body Seminar zoom

Dec 17 Fri 13:30~15:00  Solar and Space Plasma Seminar      zoom

Dec 17 Fri 16:00~17:00   談話会 / NAOJ Seminar    zoom

詳細は以下をご覧下さい

12月14日(火)

キャンパス:三鷹
セミナー名:太陽系小天体セミナー
定例・臨時の別:定例
日時:12月14日(火曜日)10時00分~11時30分
場所:zoom
講演者:鈴木文二

世話人の連絡先
 名前:渡部潤一
備考:テレビ会議またはスカイプによる参加も可



12月17日(金)

Campus: Mitaka
Seminar: Solar and Space Plasma Seminar
Regularly Scheduled/Sporadic: Scheduled
Date and time:17 December (Fri), 13:30-15:00
Place: zoom
Speaker:児山真夕
Affiliation:東京大学
Title:波動による太陽彩層加熱における磁場の角度依存性について
太陽の光球の表面温度は約 6000 度であるが、その上層大気であるコロナは 100 万度に加熱されていることが知 られている。彩層やコロナといった太陽上 層大気を加熱するメカニズムの1つとして、磁力線を伝播する磁気流体波により エネルギーを運ぶ 「波動加熱説」が提案されている。本研究では、磁気流体波 のうち、彩層の加熱に寄与すると考えられている磁気音波に注目した。磁気音波 は、カットオフ周波数 (5.2mHz) 以下の成分は彩層に伝播しないと言われている が、Bel & Leroy (1977) の理論計算によれば、光球面に対する磁力線の傾きに よって カットオフ周波数が変化するという結果が得られている。さらに、 McIntosh & Jefferies (2006) によって、プラズマβが小さく (β ≤ 1)、磁力線 が光球面の法線方向に対して 30 度以上傾いている黒点半暗部で、5.2mHz 以下 の波動が彩層に伝播していることが観測的に明らかになった。
本研究の目的は、この結果をより詳細な磁場データを用いて検証することであ る。そこで、光球での磁場強度と磁力線の傾きを測定し、彩層に伝播する波動が 散逸するエネルギー量を定量的に見積もった。解析には、 2018年 2月 8-12日に ひので衛星と IRIS 衛星が行ったプラージュ領域の同時観測データを用いた。は じめに、ひので衛星可視光・磁場望遠鏡 (SOT) スペクトロポラリメーター (SP) による視野 3′′× 82′′、時間分解能 21s の偏光分光データと、IRIS 衛星の SP と同じ視野内の分光データで位置合わせを行った。次に Mg II k 線のドップ ラー速度を測定することで彩層に伝播する波動の周波数成分を調べ、SP データ から求めた背景磁場構造の特徴ごとにそれらを分類した。その結果、光球で磁力 線の傾きが 40 度以上の領域では、3-6mHz の低周波成分が彩層で10^4W/m^2 以 上のエネルギーを散逸していることがわかった。これは、彩層の加熱に必要な加 熱量を満たしている。磁力線の傾きにより、実効的な重力が小さくなりカットオ フ周波数が減少したことで、低周波成分が彩層に伝播したと考えられる。

Facilitator
-Name:Takayoshi oba
Comment:in Japanese,

12月17日(金)

Campus:Mitaka
Seminar:NAOJ Seminar
Regularly Scheduled/Sporadic:Scheduled
Date and time:2021 December 17, 16:00~17:00
Place:zoom
Speaker:平野照幸 / Hirano, Teruyuki
Affiliation: 自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター / NINS Astrobiology Center
Title:若い系外惑星の探査:現状と将来展望
Abstract:
年齢1億年未満の年齢の若い系外惑星は,惑星の形成進化史,大気の獲得・散逸などの機構を包括的に検証する上で格好のターゲットとなるが,5年ほど前まで発見される若い惑星は直接撮像による長周期の巨大ガス惑星がそのほとんどを占めていた。近年,宇宙からのトランジット惑星探査により,地球型惑星を含む短周期の小型トランジット惑星が多数報告されるようになってきており,その分布や特徴に注目が集まっている。本講演では,星団等の若い恒星まわりの系外惑星探査の現状を紹介し,特にすばる望遠鏡/IRD分光器を用いて若い系外惑星を発見・特徴付ける我々の取り組みを報告する。また,時間が許せば,日本主導の若い系外惑星の将来探査の展望を述べる。

Facilitator
-Name: 片岡 章雅 / Kataoka, Akimasa

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です