国立天文台の特別公開講座と物理科学研究科天文科学専攻の入試ガイダンスが、関西地方(メルパルク京都)で5月21日に、関東地方(国立天文台)で5月28日に開催されました。関東では37名(昨年18名)、関西では13名(昨年9名)の方にご参加いただき、天文学および天文科学専攻への関心と興味を確かめる場となりました。また学生だけでなく社会人の方も参加され、天文学の世界を観る視線が研究者や学生の領域にとどまらず広く伝わっていることと、これよりもっと拡がっていく可能性も伺わせました。
公開講座では「革新する天文学」をテーマに電波天文学と光赤外線天文学、理論天文学の今までの進歩、そして、これからの発展とその可能性について、それぞれの分野の現場に立っている研究者の方々(川口則幸教授、家正則教授、中村文隆准教授、齋藤正雄助教、原弘久准教授、郷田直輝教授)の講演が行われました。講演後の質疑応答の時には講演内容についてはもちろん、時間のために省略された内容についての質問などもあり、受講者にも講演者にも意義のある時間となりました。
関東で入試ガイダンス終了後に行われた教員および院生との相談会(関西では教員との相談会のみ)では、天文科学専攻への興味を示す多くの学生さんの積極的な参加で、学問そのものや進路についての相談、天文学への興味という共通点を持つ人と人としてのコミュニケーションが活発に行われ、とても有意義な相談と交流の場になりました。
講演会の様子
公開講座の質疑時間では、受講者から色々な質問を受けた
相談会では各研究室の机を置き、参加者は自由に興味のある研究テーマの所に行って説明を聞いた
ハワイ観測所からはSkypeを用いて学生の相談に対応した