2016年5月21日(土)、国立天文台三鷹キャンパスにおいて、特別公開講演および総研大入試ガイダンスが行われました。本年も学部1年生の方から社会人の方まで、総勢約51名の方々にご来場いただきました。
今年度は『国立天文台における天文学研究の最前線』テーマに、小山佑世助教、井上剛志助教、伊王野大介准教授、麻生洋一准教授の4名の先生方から、それぞれの分野の視点に立った興味深いご講演をいただきました。質問の時間には、小山先生の問いかけから、参加者の方々の中でも興味が様々であることがわかりました。観測をしたい方、理論研究に興味がある方、装置開発に携わりたい方、そしてそれらを並行したいという方もいらっしゃいました。
参加者からの質問では、やはり専門の決め方や指導教員の選び方など、進路決定に関わる内容が目立ちます。「天文学者のコミュニティは狭いものだから、興味のある先生の情報は、ご本人やその学生さんはもちろんのこと、現在いる大学の先生など色んな人の意見を聞くといい」という回答が印象的でした。これから天文学者を目指す方々には、いろいろな情報を集めた上で、ご本人とも幾度かお話し、心から一緒に研究したいと思える先生を見つけてほしいと思います。
すばる望遠鏡が見た宇宙、そしてその先へ(小山 佑世 助教)
コンピューターで再現する宇宙(井上 剛志 助教)
ALMAが解き明かす銀河形成・進化の謎(伊王野 大介 准教授)
ついに初検出 – これから広がる重力波天文学(麻生 洋一 准教授)
質疑応答
その後の総研大入試ガイダンスでは、副専攻長・教育委員長の関井先生から総研大入試についてご説明いただき、在学生の内山さんからは総研大生の生活についてお話を伺いました。院生生活の質疑応答では様々な意見が見受けられ、おおいに盛り上がりました。
総研大入試ガイダンス(関井 隆 准教授)
総研大生の生活について(内山 久和 さん)
教員相談会、院生懇談会では、それぞれの島に分かれて、質疑応答や情報交換など活発な議論が交わされました。相談会の後半には希望者を対象に4D2Uシアター見学も行われました。
教員相談会
院生懇談会
最後には先端技術センターを訪れ、最先端の開発研究の様子を見ていただきました。
先端技術センター見学
ご参加くださった皆さんと、いつか国立天文台で宇宙について語り合える日を、楽しみにしております。
文責:石川 裕之(総合研究大学院大学 物理科学研究科 天文科学専攻)