2015年5月23日(土)、国立天文台三鷹キャンパスにおいて「国立天文台における天文学研究の最前線」をテーマに特別講演会および総研大入試ガイダンスが行われました。今年は学部の1年生から社会人の方まで総勢約40名の方々が参加されました。
特別講演会では、青木和光准教授(TMT推進室)、立松健一教授(チリ観測所)、竝木則行教授(RISE月惑星探査検討室)、浜名崇助教(理論研究部)らによって観測、理論における天文学の最前線についての講演が行われました。
特に、竝木則行教授による「惑星探査:生命のゆりかごを探して」ではアストロバイオロジーについて地球進化の話も踏まえて生命存在の可能性の話があり、他の発表者も巻き込むような質問も出てきていました。その他の発表についても参加者のなかから多くの鋭い質問が出てきていました。
講演会の様子。
「宇宙の初代星を解き明かす~すばるとTMTの挑戦」(青木 和光 准教授)
「究極の電波望遠鏡アルマで探る宇宙」(立松 健一 教授)
「惑星探査:生命のゆりかごを探して」(竝木 則行 教授)
「国立天文台における宇宙論研究
-最先端観測装置による観測的研究とスーパーコンピューターによる数値シミュレーション 」
(浜名 崇 助教)
入試ガイダンスでは、総研大のことや入試情報についての説明が富坂幸治教授(理論研究部)により行われ、大学院生活についての説明が総研大生により行われました。実際に総研大生の話を聞くことで、総研大生の実態が良く分かったかと思います。
そのあとに様々な分野の教員や総研大生でそれぞれブースに分かれ、直接相談する相談コーナーが開かれました。参加者の方々は研究分野についてもっと細かいこと、研究生活について、入試について等を聞かれており、各ブースともにとても盛り上がっていました。
相談会の様子 その1。各プロジェクトブース。
相談会の様子 その2。ハワイとのTV会議。
相談会の様子 その3。学生ブース。
今年新しくなった4D2Uの見学や、先端技術センターの見学も行われました。先端技術センターの見学ではこれからすばる望遠鏡に搭載される予定の受信機を直接見ることが出来る機会もありました。観測や理論だけが天文学の研究ではなく、天文学における装置開発についても良く分かったかと思います。
先端技術センターの見学
今回参加された方々と共に、総研大で天文学を研究する日を楽しみにしています。
文責:吉田 正樹 (総合研究大学院大学 天文科学専攻)