教員」カテゴリーアーカイブ

2020年度9月修了 学位授与式・専攻修了式を開催いたしました

2020年9月29日、三鷹キャンパスにて2020年度9月修了生3名の学位授与式・専攻修了式を開催いたしました。

COVID-19感染拡大防止のため中止となりました総研大(葉山)での学位授与式に代わり、
専攻にて3名の博士学位取得修了者の学位授与式と専攻修了式が執り行われました。

ZHAO, YuhangはSOKENDAI賞の賞状授与も行いました。おめでとうございます。

研究科長、副専攻長、指導教員以外はリモートでの参加とするなど、ソーシャルディスタンスを守りながら、たくさんの方の祝福に囲まれて和やかな式となりました。

ZHAO, Yuhangさん。 関井副専攻長(教育委員長)より、学位授与

KIM, Junghaさん。 関井副専攻長(教育委員長)より学位授与

SAHOO,Ananyaさんは、ハワイからリモートにて参加してくださいました。

時差のある中ご参加いただき、皆でお祝いできたことを嬉しく思います。

 

 

ZHAO, Yuhangさん。 SOKENDAI賞受賞の賞状を、竝木物理科学研究科長より授与

おめでとうございます

ZhaoさんとKimさん。SAHOOさんはスクリーン越しにリモートで。

リモート参加のみなさんも一緒に記念撮影 (修了者のご家族の方もリモートにてご参加くださいました)

2020年度天文科学専攻入試ガイダンスを開催

天文科学専攻による入試ガイダンスが5月9日(土)に開催されました。例年では国立天文台三鷹キャンパスでの開催となりますが、今年は昨今の事情から、オンラインでの開催となりました。直接、面と向かって話ができないのは残念ではありましたが、一方どこからでも参加できるという手軽さもあってか、普段のガイダンスよりも若干多めの85名の参加がありました。

初めに5人の講師から国立天文台で行われている最前線の研究の紹介がありました。ALMAやすばる望遠鏡による最新の研究結果、さらには将来の30m望遠鏡(TMT)を用いたサイエンスの紹介まで、多くの目を引く写真が参加者の興味をかき立てたことと思います。観測的研究に加えて、観測装置そのものを作る現場の最前線や、大規模計算機を用いた理論シミュレーションの紹介もありました。サイエンステーマについても、遠方銀河から惑星形成、さらにはブラックホールと非常に多岐にわたり、国立天文台での研究を知っていただくいい機会になったと思います。

講演の後は、大学院での研究や大学院生活について教員や学生と懇談する時間を用意しました。普段であれば直接話ができるのですが、オンライン会議でこういった懇談がうまくいくのか、開催する側は非常に不安でした。参加者には複数のオンライン会議室を出入りするという負担をかけましたが、結果的に大きな混乱はなく、教員も参加者も懇談を楽しまれたようでした。

来年のガイダンスの頃にどういう状況になっているかはわかりませんが、天文科学専攻では今後も柔軟に対応し、総研大受験を考えている学生の皆さんに有益な情報をお届けしたいと考えています。

田中 賢幸(国立天文台ハワイ観測所 / 総研大物理科学研究科天文科学専攻)

2019年度3月修了 学位授与式・専攻修了式を開催いたしました

2020年3月25日、三鷹キャンパスにて2019年度3月修了生3名の学位授与式・専攻修了式が執り行われました。

COVID-19感染拡大防止のため中止となりました総研大(葉山)での学位授与式に代わり、
専攻にて4名の博士学位取得修了者の学位授与式と専攻修了式が執り行われました。

松野允郁さんはSOKENDAI賞を受賞いたしました。おめでとうございます。

定期的に換気を行い、ソーシャルディスタンスを守りながら開催しました。

専攻長、副専攻長、指導教員、後輩たちにたくさんの祝福を受け、和やかな式となりました。

常田専攻長(台長)より学位授与

常田専攻長(台長)より学位授与

常田専攻長(台長)より学位授与

松野允郁さん。
専攻長(台長)と指導教員青木先生と共に

 

菊田智史さん。
常田専攻長(台長)と指導教員今西先生と共に

吉田正樹さん。
常田専攻長(台長)と指導教員末松先生と共に

 

教員・後輩たちの祝福の中、記念撮影
写真撮影の時のみ一時的に集まりました

2019年度国立天文台・総合研究大学院大学サマーステューデントプログラム(夏の体験研究)

国立天文台・総合研究大学院大学サマーステューデントプログラムが夏休み期間中に実施されました。
このプログラムは、大学理工系学部2年または3年に在学する学生が、8月から9月の間の2~4週間程度国立天文台に滞在し、受入教員の指導のもとで研究を行うことができる制度です。
天文学研究に強い意欲のある学生に研究の機会を設けることにより、将来、天文学研究を志す人材を育成することを目的としています。
国立天文台の三鷹(東京都)、水沢(岩手県)、神岡(岐阜県)、ヒロ(ハワイ)及びサンティアゴ(チリ)のいずれか一つのキャンパスに滞在して研究を行い、研究受入期間最終日は国立天文台三鷹キャンパスで開催される合同発表会で研究成果を発表します。過去には、このプログラムの修了生が実際に総研大に入学した例もあり、学部学生にとっては大変貴重な経験が得られるプログラムとして定着しつつあります。

サマーチューデントの受け入れを希望する教員には研究指導内容のシラバスを提出してもらい、それをもとにして学生が希望する研究を選ぶことができます。教員は全部で37名。天文学の研究から装置開発まで非常に幅広い分野から選択できました。

今年で9年目となる本プログラムですが、今年は22名の学生がサンティアゴ(チリ)、ヒロ(ハワイ)、神岡、水沢、三鷹など、国立天文台の様々なキャンパスで体験研究を行いました。

2019年9月3日(火)最終日には三鷹キャンパスにて成果発表会が開催されました。
(下記タイトルです)

「アルマで見た初期原始星に付随する分子流ジェット」
「惑星近傍での降着過程に関する流体シミュレーション」
「非一様な星間媒質を伝播する超新星爆発による衝撃波の3次元流体シミュレーション」
「ALMAによる遠方銀河のダークマター質量分布についての研究」
「若い星に付随する太陽系外惑星の探査および軌道について」
「構造を持った原始惑星系円盤の近赤外線観測」
「 HSC/SSPで探る近傍矮小銀河の恒星種族」
「HSC-SSP で検出された赤方偏移 0.4 の星形成銀河の性質と銀河内の星形成活動の分布」
「遠方銀河団周辺領域のHα輝線銀河探査」
「すばるHyper Suprime-Camを用いた遠方銀河団探査」
「すばる望遠鏡用高視野高時間分解能カメラの開発-真空冷却カメラの組み立てと性能評価-」
「すばる望遠鏡用高視野高時間分解能カメラの開発-CMOS検出器の総合性能評価-」
「ALMAによる近傍不規則銀河のガスダイナミックスの研究」
「テラヘルツ光子計数型検出器に向けた回路素子の評価」
「ミリ波サブミリ波検出器アレイのための広帯域オンチップMagic Tの開発」
「重力波検出器KAGRAにおける共振器のフィネス測定の自動化」
「原始惑星系円盤からの複雑な有機分子のスペクトル」
「ALMAで調べる活動銀河中心核の特異な輝線強度比」
「VLBIデータを用いたM87ジェットの収束構造の研究」
「VLBIデータを使った3C84ジェットの収束構造の研究」
「アルマ観測データを用いたNGC1275の研究〜銀河団と核周領域をつなぐ複雑なフィラメントの降着〜」

2〜4週間と大変短い研究期間でしたが、英語の文献を読みながら装置開発の基礎を学んだり、データ解析用のプログラムを書いたり、観測装置の仕組みを学んだり、大学の講義ではあまり触れない内容を経験することができました。また、チリの合同アルマ観測所でのプログラムに参加した学生は、アルマ望遠鏡の山麓施設を訪問し、実際のアルマ望遠鏡システムの見学を行い、観測の運用を体験しました。成果発表会では、初めての研究発表で少し緊張気味の学生もいましたが、みなさん研究成果をしっかりとわかりやすい資料にまとめて生き生きと発表していました。

伊王野大介(国立天文台アルマプロジェクト/総研大物理科学研究科天文科学専攻)、
青木和光(国立天文台TMTプロジェクト/総研大物理科学研究科天文科学専攻)






















2019 国立天文台特別公開講座・総合研究大学院入試ガイダンス

2019511日、国立天文台三鷹キャンパスにて、特別公開講座および総合研究大学院大学入試ガイダンスが行われました。本年度も学部1年生から社会人の方まで、総勢60名の方々がご来場いただきました。

 特別公開講座では、国立天文台における天文学の最前線を中心に、青木 和光 准教授、竝木 則行 教授、石川 遼子 助教の3名の先生方から、それぞれの分野の研究をご講演いただきました。今年度は、宇宙探査やロケット実験等の最新の観測結果のご紹介があり、天文学における最先端技術について大変興味深いご講演をいただきました。講演後には、参加者から多くの質問も出て、天文学に対する大変熱心な姿勢に関心しました。

宇宙の初代星と銀河系形成~すばるとTMTの挑戦 (青木 和光 准教授)
「はやぶさ2」に見る小天体の姿  (竝木 則行 教授)
宇宙からみつめる -見えてきた新しい太陽の姿 (石川 遼子 助教)

第二部の総合研究大学院大学入試ガイダンスでは、副専攻長・教育委員長の関井 隆 准教授から総研大の入試についてご説明をいただき、富阪 幸治 教授から入試出題傾向についてご説明をいただきました。その後、在学生の竹村 英晃さんから総研大生の生活についてお話をお伺いました。

 

総研大入試ガイダンス (関井 隆 准教授)
入試出題傾向の解説 (富阪 幸治 教授)

第三部では、教員や院生との懇談会では、参加者が直接先生と話すことができ、講演では聞けなかった内容を伺うことができました。今年度は、ハワイ観測所に滞在中の先生相談ができるようにビデオ会議で接続しました。懇談会では、院生ブースも設置され、院試への勉強方法や院生生活についてなど、院生に直接聞くことができました。懇談会の後半には、希望者を対象に4D2Uシアターの見学と先端技術センターの見学が行われました。

懇談会 (その1)
懇談会 (その2)
懇談会 (その3)

参加してくださった皆様が国立天文台で研究されることを楽しみにしております。 

文責:政井 崇帆(総合研究大学院大学 物理科学研究科 天文科学専攻)