10月26日(月)13:30~15:00 太陽系小天体セミナー 南棟2階会議室
Oct 26 Mon Solar System Minor Body Seminar Conference Room, South Bldg.2F
10月28日(水)15:00~16:00 国立天文台野辺山談話会 野辺山観測所本館 輪講室
Oct 28 Wed Nobeyama NAOJ Seminar Seminar Room, Main building, NRO
詳細は以下をご覧下さい。
10月26日(月)
- キャンパス
- 三鷹
- セミナー名
- 太陽系小天体セミナー
- 臨時・定例の別
- 定例
- 日時
- 10月26日(月曜日)13時30分~15時
- 場所
- 南棟2階会議室
- 講演者
- 石黒正晃
- 所属
- ソウル大学
- タイトル
- Research Review: the 2007 Megaburst of Comet 17P/Holmes
- Abstract
- Comets are considered to be fossilized remnants existing since the formation epoch of the solar system and maintain pristine ice and dust deep inside the bodies. On the contrary, recent images taken with spacecrafts’ onboard cameras (such as Rosetta) have revealed that their surfaces are largely processed under the solar heating. The megaburst occurred at 17P/Holmes, which never would have been expected by a general astronomers like me, provided a unique opportunity to shed light on the hidden materials embedded in the processed surface layers. I myself spent a year at NAOJ as a postdoctoral researcher from 2008 September until 2009 August and started to study the 17P/Holmes megaburst under the supervision of Prof. Jun-ichi Watanabe. Thanks to vigorous efforts by astronomers from here and abroad, the whole mechanism of the mysterious megaburst has been gradually reveals. In this talk, I review observational and theoretical evidences of 17P/Holmes megaburst, introducing each reference paper, in addition, show our brand-new observations conducted at observatories in Japan, which are constituent members of OISTER (Optical and Infrared Synergetic Telescopes for Education and Research) network.
- 連絡先
- 名前:渡部潤一
- 備考
- テレビ会議またはスカイプによる参加も可
10月28日(水)
- キャンパス
- 野辺山
- セミナー名
- 国立天文台野辺山 談話会
- 臨時・定例の別
- 定例
- 日時
- 10月28日(水曜日) 15:00 ~16:00
- 場所
- 野辺山宇宙電波観測所 本館 輪講室
- 講演者
- 小山田涼香 氏、堀内貴史 氏
- 所属
- 信州大学大学院 総合工学系研究科
- タイトル
-
D-dEW分布によるCGM吸収体の内部構造の比較検証(小山田)、
クェーサーのアウトフローガスに見られる時間変動の原因の調査 (堀内) - Abstract
-
銀河の形成と進化を解明するには銀河周辺物質(;CGM)の理解が不可欠である。CGMはクエーサー吸収線の手法を用いれば直接観測が可能だが、一視線方向の吸収体の情報しか調査できなかった。だがレンズクエーサーを背景光源に用いることで、吸収体を多視線で捉えることが可能になり、遠方宇宙の吸収体のサイズや分布といった空間情報を入手できるようになった。本研究はCGM吸収体サンプルを基に、吸収体のサイズ・構造・等価幅分布をモデル計算で再現することで、CGM吸収体の内部構造を調査した。比較検証の結果から、CGM吸収体は単一のガス球からなるsingle componetではなく、クランプ状のガス球の集団、multi componentであると推察した。発表ではより詳細な内部構造の描像や定量的なパラメータの比較などを紹介する。(小山田)
クェーサーの降着円盤から放出されるアウトフローガスは、円盤から角運動量を排除することによって質量降着を促進するため、クェーサーの成長に不可欠な要素である。 従来、アウトフローガスは幅の広い吸収線 (BAL; FWHM ≥ 2,000km/s)としてクェーサーのスペクトル上に検出されてきた。近年は幅の狭い吸収線(NAL; FWHM ≤ 500km/s)や、それらの吸収線の中間的な線幅をもつmini-BALもアウトフローガス由来の吸収線として注目されている。 多くのBALは1年以内に吸収線の変動を示すことが知られているが、その原因は明らかになっていない。 そこで本研究では、現在吸収線の時間変動の原因として最も有力な (ただしBALクェーサーに関しては賛否が分かれている)、ガスの電離状態変動シナリオの正当性をmini-BAL及びNALクェーサーに対して検証した。このシナリオはクェーサーの光度変動が、アウトフローガスの電離状態に変化を与えた結果、吸収線が変動するというものである。 電離状態変動シナリオを検証するため、mini-BAL / NALクェーサー(それぞれ 4, 5天体)に対する測光・分光同時モニター観測を行った。測光観測は木曽105cmシュミット望遠鏡 / KWFC、分光観測は岡山188cm望遠鏡 / KOOLSをそれぞれ用いて、3ヶ月に1度の頻度で3年以上にわたって行ってきた。 測光モニター観測では、全てのクェーサーに有意な光度変動が確認されたが、電離状態変動シナリオをサポートするための大きな光度変動は観測できなかった。測光・分光同時モニター観測に関しては、mini-BALクェーサーHS1603+3820光度と吸収線の変動傾向に時間的な同期が確認された。以上の結果は、光度変動のみでこのシナリオを支持することができないと同時に、mini-BAL / NALの変動を発生させる補助的な機構の存在を示唆するものである。その補助的な機構の一つとして考えられているシナリオが、X 線観測で検出されるwarm absorberの変動である。このシナリオは、可視・X線分光同時モニター観測で検証可能である。(堀内)
- 連絡先
- 名前:宮本祐介
- 備考
- テレビ参加可
以上