2011.10.24-11.6

10月31日(月)13:30~15:00 太陽系小天体セミナー 南棟2階会議室
Oct 31 Mon Solar System Minor Body Seminar 2F Conference Room, South Bldg.

11月2日(水)16:00~17:00 国立天文台談話会(臨時)   すばる棟大セミナー室
Nov 2 Wed NAOJ Seminar Large Seminar Room, Subaru Bldg.

11月4日(金)16:00~17:00 国立天文台談話会   すばる棟大セミナー室
Nov 4 Fri NAOJ Seminar Large Seminar Room, Subaru Bldg.

詳細は以下をご覧ください。

10月31日(月)

キャンパス
三鷹
セミナー名
太陽系小天体セミナー
臨時・定例の別
定例
日時
10月31日(月)13:30~15:00
場所
南棟2階会議室
講演者
寺居剛
所属
国立天文台光赤外研究部
内容
研究紹介
連絡先
名前:渡部潤一
備考
テレビ参加可
Campus
Mitaka
Seminar
Solar System Minor Body Seminar
Regular/Irregular
Regular
Date
October 31st 13:30~15:00
Place
the Conference Room of South Building (2F), NAOJ
Speaker
Tsuyoshi Terai
Affiliation
Optical and Infrared Astronomy Division, NAOJ
Contents
introduction of his ongoing study
Facilitator
Name:Jun-ichi Watanabe
Comment
・welcome to participate via TV conference system

11月2日(水)

キャンパス
三鷹
セミナー名
国立天文台談話会
臨時・定例の別
臨時
日時
11月2日(水) 16:00-17:00
場所
大セミナー室
講演者
Jonas Zmuidzinas
所属
California Institute of Technology
タイトル
CCAT: Science and Instrumentation
Abstract
The field of submillimeter astronomy continues to evolve very rapidly thanks to the investment in major facilities such as Herschel and ALMA.
Herschel is providing wonderful panoramic views of the submillimeter sky, albeit at an angular resolution (15″-35″) that is limited by its 3.5 m diameter telescope.
Meanwhile, ALMA promises to deliver very deep sub-arcsecond spectroscopic images, but only over rather narrow fields.
CCAT, a planned 25m telescope to be sited on Cerro Chajnantor in Chile, aims to fill the gap between Herschel and ALMA, providing wide-field (up to 1 degree FOV) imaging and multi-object spectroscopy with good angular resolution (3″.5).
In this presentation, I will describe the CCAT project, some of the science goals, and the technical progress on the detectors and instruments that will ultimately allow CCAT to reach its full potential.
連絡先
名前:廣田朋也

11月4日(金)

キャンパス
三鷹
セミナー名
国立天文台談話会
臨時・定例の別
定例
日時
11月4日(金) 16:00-17:00
場所
大セミナー室
講演者
長沼 毅
所属
広島大学大学院生物圏科学研究科環境循環系制御学専攻
タイトル
生命の起源は彗星か?An essay on cometary origin of life
Abstract
 この宇宙でいかにして生命が誕生したのか。
それは奇跡的な偶然なのか、それとも条件さえそろえばどこでも起こる必然の帰結なのか。
いずれにしても、たったひとつの実例しか知らないわれわれには、まだ答えようがない。
たったひとつの実例とは、われわれ自身、地球生命である。
したがって、最初の質問「この宇宙でいかにして生命が誕生したのだろうか」
はa priori(先験的)に「この地球でいかにして生命が誕生したのだろうか」
と言い直されている。
しかし、実はa prioriにそう問えるものでもない。
本質的には「この地球の生命はどこでいかにして誕生したのか」という問いのほうがより正しい。
なぜなら、地球生命といえども、必ずしも地球で生まれたと断言できるわけではなく、宇宙のどこかで生まれたものが地球に到達した後に繁栄したと考えることもできるからである。
こういう考えを宇宙胚種説(パンスペルミア説)という。
 パンスペルミア説は意外と古くから提唱されており、しかも、科学界の巨人も支持して提唱してきた。
20世紀に始まるノーベル賞だが、その受賞者2名もパンスペルミア説の系譜に名を連ねている。
が、おそらく感情的な意味も込めて批判論者のほうが多い。
この辺りは拙著『生命の起源を宇宙に求めて~パンスペルミアの方舟』に詳しく記したので、ここではあまり触れない。
ごく簡単に述べておくと「地球のことは地球で」という姿勢が根強いのだ。
いくら「地球から宇宙へ問題を先送りにしている」と批判したところで、しょせんは「地方主義」みたいなもの。
もし、地球外のほうが生命をつくりやすいのなら、地球という「一地方」にこだわることはない。
 では、実際のところ、地球と地球外のどちらのほうが生命をつくりやすいのだろうか。
たとえば、生命起源の重要な舞台である「RNAワールド」において、リボ核酸の生成や重合という化学進化の過程(プロセス)にとって「あると便利」なものとしてホウ素が挙げられるが、これが生命誕生の場と目される場所(サイト)に好い按配に濃集するような条件は……海ばかりで陸がほとんどない原始地球より、海が小さく浅瀬や干潟が多かったと考えられる原始火星のほうに分がある。
 あるいは、もっと原理的に考えて、もし、生命誕生がとても稀な現象、すなわち、とても小さな確率でしか起きない出来事(イベント)であるなら、いつでも何度でも起きはしない。
もしかしたら、宇宙年齢でたった1回や数回しか起きないようなイベントだったのかも。
しかし、それは確かに起きた(われわれ自身がその証明だ)。
ならば、小さな確率でも絶対に起きるような仕組みは何だったのだろう。
それは「大数性」である。
宝くじの全部買いみたいなものだ。
では、その大数性を担保するサイトとは?
彗星がその候補として考え得ることを検討する。
連絡先
名前:廣田朋也

以上