2010.9.27-10.3

9月29日(水)

  • 15:00~16:00 国立天文台野辺山談話会 野辺山観測所 本館 輪講室

10月1日(金)

  • 15:00~16:00 VLBIコロキウム 南研2階VLBIセミナー室
  • 16:30~17:30  国立天文台談話会 講義室

詳細は以下をご覧ください。

9月29日(水)

キャンパス
野辺山
セミナー名
国立天文台野辺山 談話会< /dd>

定例・臨時の別
定例
日時
9月29日(水)15:00~16:00
場所
野辺山観測所 本館 輪講室
講演者
柴崎清登氏
所属
野辺山太陽電波観測所
タイトル
「今太陽がおかしい」
内容
太陽表面上に長い間黒点が出現せずやきもきしていたが、昨年末からやっと出現するようになり、第24太陽活動周期が始まった。しかし、過去の黒点数の上昇率と較べて非常にゆっくりである。また活動領域のサイズが小さく、寿命も短く、大きなフレアが発生しない。この状況を、野辺山太陽電波観測所のデータを用いて検討した。電波ヘリオグラフは18年間連続して画像観測を行っており、前回の極小期から上昇期における状況との比較が可能である。太陽活動周期を検討するには、黒点数の増減のみではなく活動領域や暗条の出現緯度や極域の活動状況等、太陽面全体にわたる活動を知る必要がある。そのために、電波ヘリオグラフによる17GHzの電波画像約6500枚を用いて蝶形図を作成した。これにより、太陽全面にわたる活動状況を捕らえることができる。
低緯度帯の明るい活動域帯とは別に、電波に特有な極域帯の明るい構造がある。この活動は低緯度帯と逆相で、極域の活動を反映している。前回の極小期に較べて今回はあまり明るくならず、南北非対称性が顕著である。暗い構造は暗条に対応しており、暗条は磁場極性の反転する中性線の上に発生するので、暗い構造は太陽表面の大規模磁場構造の活動を示す。この構造は今回も約11年で繰り返している。しかし、低緯度帯の活動領域は13年でやっと上昇を始めた。
今までは大規模構造と活動領域帯の活動が同期していたが、今回はこの同期がずれてきているようである。磁場をつくるダイナモ機構における自励振動が細動状態に入りかけているのではないだろうか。
http://www.nro.nao.ac.jp/~danwa/?p=84 
世話人の連絡先
名前:小野寺幸子、柴崎清登、高橋茂

     

備考:テレビ参加可

10月1日(金)

キャンパス
三鷹
セミナー名
VLBIコロキウム
定例・臨時の別
定例
日時
10月1日(金曜日)15:00~16:00
場所
南研2階VLBIセミナー室
講演者
須藤広志
所属
岐阜大学
タイトル
電波銀河3C66Bにおけるジェット固有運動の測定
内容
電波銀河3C66B(z=0.02)は、電波からX線に亘る100kpcスケールの
ジェットを持つことが知られている。このジェットの根元に対し、VLBAの2GHz, 8GHzで、2001-2005年の間にのべ11回のイメージング観測を行った。
本講演では、pcスケールでのジェットの固有運動、電波コア領域のサイズ変動などの計測結果を報告する。
世話人の連絡先
名前::秦和弘(林隆之)
備考:水沢にはテレビ会議で繋ぎます。
キャンパス
三鷹
セミナー名
国立天文台談話会
定例・臨時の別
定例
日時
10月1日(金曜日)16:30~17:30
場所
講義室
講演者
戸谷友則
所属
京都大学
タイトル
すばる FMOS で探るダークエネルギー
内容
ダークエネルギーは現代宇宙論の最大の難問であり、様々なアプローチによるこの問題への挑戦が続けられている。特に、大規模な銀河の赤方偏移サーベイは、2dF や SDSS の成果からも分かるように、最新の精密宇宙論の中でも最も重要な観測的アプローチの一つである。今後は、より高赤方偏移での大規模サーベイを目指して国際競争が本格化するであろう。 本講演では、現在我々が検討を進めている、すばる望遠鏡新観測装置 FMOS による大規模銀河分光サーベイと、それによる宇宙論研究の展望を紹介する。赤方偏移空間歪みによる重力理論の検証と、バリオン振動の検出による宇宙膨張史
の精密測定が2大ターゲットである。
世話人の連絡先
名前:高橋竜太郎