2010.8.2-8.8

8月3日(火)

  • 15:30~17:30 EA-ARCセミナー 院生セミナー室

8月6日(金)

  • 17:00~18:00 VLBIコロキウム 南研2階VLBIセミナー室

8月3日(火)

キャンパス
三鷹
セミナー名
EA-ARCセミナー
定例・臨時の別
定例
日時
8月 3日(火曜日) 15時30分 ~ 17時30分
場所
院生セミナー室
講演者
黒野泰隆 さん
所属
ALMA
タイトル
「干渉計と単一鏡のデータ結合:高精度イメージングに関する考察とALMAへ向けて」
Abstract
前回(4月)は、野辺山の45m鏡とNMAのデータ結合手法を用いた星形成分子雲コアの観測についてお話をさせていただいた。その研究の中で、重要な観点は、結合手法の透明性とそこから最終的に得られた電波イメージの信頼性を確立することであった。
単一鏡のデータを用いて干渉計のshortspacingの情報を補完する手法はこれまでいくつも実践例があるが、その際考慮すべきパラメータについて様々な観点から検討されたことは少ない現状である。
本研究では、その問題に対して解析的観点とイメージングシミュレーションを用いることによって、得られたイメージに含まれる最終的な誤差、また高いfidelityを実現するために必要な観点について見通しをつけることができた。今回はその詳細な観点と過程について紹介したい。
またそれに基づき、今後のALMAにおけるACAとのcombined imagingについて、そのアルゴリズムについても言及するつもりである。
世話人の連絡先
名前: 安井 千香子
備考
野辺山とTV会議でつなぐ予定です。

8月6日(金)

キャンパス
三鷹
セミナー名
VLBIコロキウム
定例・臨時の別
定例
日時
8月6日(金曜日)17時~18時
場所
南研2階VLBIセミナー室
講演者
馬場淳一
所属
天文シミュレーションプロジェクト
タイトル
渦状腕構造の正体
Abstract
銀河円盤の表面に存在する渦状腕構造の正体は,標準的には連続体近似のもと「密度波」という波動現象と解釈されてきた(密度波仮説).一方,海外のGAIA計画や国内のJASMINE計画やVERA計画による銀河系(天の川銀河)アストロメトリ観測で.個々の星や星形成領域などの詳細な観測データの取得が期待される.
従って,渦状腕構造に対して星がどのように運動しているのか,また,星の運動が渦状腕の形成・維持にどのように関係しているのかなど,星の運動を基本としたアプローチが必須である.
本講演では,最近の我々の大規模シミュレーションから得られてきた,星々の集団運動の観点からの恒星系渦状腕の正体や,その変動性,そして,恒星系渦状腕維持機構との関係を中心に紹介する.
また,我々は,天の川銀河のCO観測のl-v図に見られる構造と,渦状腕構造との対応関係を調べた.その結果も紹介したい.
世話人の連絡先
名前:林隆之