12月3日(月)13:30~15:00 太陽系小天体セミナー 南棟2F 会議室
Dec 3 Mon Solar System Minor Body Seminar Conference Room, South Bldg. 2F
12月6日(木)13:00~15:00 高エネルギーセミナー 中央棟(南)3F セミナー室
Dec 6 Thu High Energy Seminar Seminar Room, Main Bldg. (South) 3F
詳細は以下をご覧下さい。
12月3日(月)
- キャンパス
- 三鷹
- セミナー名
- 太陽系小天体セミナー
- 臨時・定例の別
- 定例
- 日時
- 12月3日(月)13:30~15:00
- 場所
- 南棟2階会議室
- 講演者
- 堀井 俊
- 所属
- 総研大
- 連絡先
- 名前:渡部潤一
- 備考
- テレビ会議またはスカイプによる参加も可
12月6日(木)
- キャンパス
- 三鷹
- セミナー名
- 高エネルギーセミナー
- 臨時・定例の別
- 臨時
- 日時
- 12月6日(木)13:00~15:00
- 場所
- 中央棟(南)3階セミナー室
- 講演者
- 高橋 和也
- 所属
- 早稲田大学
- タイトル
- 理想MHD方程式の未解決問題
- Abstract
- 理想MHD方程式は磁場中の流体の運動を記述する、宇宙物理の諸分野で広く用いられている方程式系である。しかし、理想MHD方程式は理論と数値計算結果が矛盾することが知られている。具体的には、Brio & Wu (1988)に代表されるような、MHD数値計算におけるintermediate shocksの存在である。intermediate shocksとは、衝撃波面の前後で磁場の向きが180度反転するような衝撃波である。intermediate shocksは発展性条件と呼ばれる安定性の条件を満たさないため、理論的には不安定であると帰結されるが、多くの数値計算スキームで安定に実現される。そのため、その解釈を巡り20年以上議論がされているものの、未だ解決には至っていない。本講演者はintermediate shocksの安定性の議論に直接踏み込む前に、そもそも、どのような初期条件のRiemann問題に対してintermediate shockを含む解を構成できるのかを考察した。具体的な手法は、任意の初期条件のRiemann問題に対して、あり得る全ての厳密解を構成できるようなアルゴリズムを作成して実際に解を構成する、というものである。その結果、(1)Brio & Wu の初期条件は今まで知られていた数値計算で現れるintermediate shockを含む解とintermediate shockを含まない理論的に安定な解のほかに、別種のintermediate shockを含む不可算無限個の解を持つこと、(2)発展性条件を満たさない解は存在するが、発展性条件を満たす解が存在しない初期条件があること、を示した。これらはいずれもintermediate shockの安定性をめぐるかつての議論では全く想定されていなかった事実であり、intermediate shockの物理的妥当性に新しい示唆を与えるものである。本講演では、本研究の詳細とこれらの結果と考察に関して議論したい。
- 連絡先
- 名前:中村 航
以上