Exploring galaxy clusters using weak lensing and spectroscopic redshift

【日時】5月25日(水) 10:30~12:00
【場所】国立天文台・三鷹 中央棟(北)1階 講義室
【発表者(敬称略)】内海 洋輔(総研大 D3・三鷹、指導教員 : 宮崎 聡)
【タイトル】Exploring galaxy clusters using weak lensing and spectroscopic redshift
銀河団は重力的に束縛した宇宙最大の系であり.その質量の殆どはダークマターで占められている.
銀河団の進化は自己重力と宇宙膨張のせめぎ合いで決まるので,銀河団の個数や質量関数,その進化を調べることで,宇宙論パラメータを決めることができる.
こうした研究をすすめるためには,まず銀河団カタログを構築しなければならない.
我々は弱重力レンズによる検出法を採用した.この手法は質量を直接トレースできるので,複雑な物理過程を仮定することなく銀河団を検出できるのが特徴である.一方で,視線方向に重なった構造をすべて積分した結果が観測されてしまうという欠点もある.
我々は弱重力レンズによる質量分布と分光観測結果を比べ,奥行き構造について調べた.今回はさらに質量分布の構築法を改善し,より銀河団らしく,よりノイズを落とすような “Optimal” フィルタを採用しテストした.その結果について報告し,将来的な HSC を使った弱重力レンズによる銀河団カタログ構築と,それを使った宇宙論パラメータの制限についての展望を述べる.
また今回の観測では偶然にも多数の $z=0.5$ の比較的赤方偏移の大きい銀河団を発見した.本観測領域の特徴や銀河団プロファイルに対する観測的制限も行ったので合わせて報告する.