平成28年度サマーステューデント成果発表会

8月31日(水)、国立天文台三鷹キャンパスにて、平成28年度サマーステューデント成果発表会が開催されました。
今年で7年目となる本プログラムですが、今年は18名の学生がサンティアゴ(チリ)、神岡、岡山、水沢、三鷹など、国立天文台の様々なキャンパスで体験研究を行いました。

下記のタイトルでの発表が行われました。(発表順)

「チリ・サンティアゴでの星形成領域に関する研究」
「ALMAで探る原始星進化」
「密度非対称磁気リコネクションのMHDシミュレーション」
「超伝導電波カメラ用のAl resonator素子の解析」
「Optimization of 90° hybrid coupler for radio astronomical receiver」
「光子計数検出器に向けた極低温読出回路実験」
「超伝導ミリ波検出器のビームパターン測定」
「フーリエ分光器を用いた高純度シリコンとアルミナの透過率測定」
「KAGRAモードクリーナーのノイズハンティングと,遠隔測定システムの開発」
「重力波望遠鏡KAGRAの感度向上へ向けた高感度変位センサーの性能評価」
「太陽表面の対流と明るさ・温度・磁場の関係」
「セファイド型変光星を用いた天の川銀河の構造の調査」
「セファイド型変光星と銀河系内の恒星分布」
「遠方宇宙におけるブラックホール周囲の銀河分布」
「VLBI観測によるブラックホール撮像に向けてのスパースモデリングとデータ較正手法」
「Conversion factor and Metalicity of M100 from ALMA data」
「超巨大ブラックホールの質量推定及び銀河中心の性質の探求」
「ALMAデータを用いた大質量星形成モデルへの挑戦」

ss2016_01.jpg発表の様子その1(チリ観測所からTV会議)

ss2016_02.jpg発表の様子その2(質疑応答風景)

ss2016_03.jpg発表の様子その3

ss2016_04.jpg発表の様子その4

ss2016_06.jpg最後に全員で記念撮影

チリ観測所受入のお二人はサンティアゴのチリ観測所から
TV会議で発表してくださいました。
地球の裏側から(現地時間は夜9時!)の発表でしたが、
充実した経験をされている雰囲気がよく伝わってきました。

他の皆様も、緊張されていたようですが、
受入プロジェクトの関係者の方々が見守る中、堂々と発表されていらっしゃいました。
受入指導教員からは、よく頑張ってくれました、といった講評が多く聞かれました。

夏休み約1ヶ月の期間でしたが、
初めてのプログラムや機器に触れ、先行研究を調べ、
ご自分の研究成果を形にする作業はさぞかし大変だったかと思います。
中には期待していた結果が出なかった方もいらっしゃったようです。
成功も失敗も、このサマーステューデントの経験すべてが、
皆様の今後の研究の糧となりますことをお祈りしております。

【関連リンク】
総研大サマースチューデントの受け入れ(アルマ望遠鏡 公式サイト)