2012.1.23-1.29

1月25日(水)10:30~12:00 総研大コロキウム       講義室
Jan 25 Wed  Sokendai Colloquium Lecture Room

1月25日(水)14:30~ 理論コロキウム コスモス会館会議室
Jan 25 Wed Colloquium of Theoretical Astronomy Div Cosmos Lodge

1月27日(金)15:00~16:00 VLBIコロキウム 中央棟(南)2階VLBIセミナー室
Jan 27 Fri VLBI Colloquium VLBI Seminar Room, Main Bldg (South) 2F

1月27日(金)16:00~17:00 天文台談話会    すばる棟 1F 大セミナー室
Jan 27 Fri        NAOJ Seminar Large Seminar Room, Subaru Bldg

詳細は以下をご覧ください。

1月25日(水)

キャンパス
三鷹
セミナー名
総研大コロキウム
臨時・定例の別
定例
日時
1月25日(水曜日)10:30~12:00
場所
中央棟(北)1階 講義室
講演者
松澤 歩
所属
総研大 M1・三鷹(指導教員 : 井口 聖)
タイトル
Evaluation of servo error in ALMA 7m antenna
連絡先
名前:末永拓也
備考
野辺山、ハワイ、水沢、岡山からTV会議で参加可能。
キャンパス
三鷹
セミナー名
理論コロキウム
臨時・定例の別
定例
日時
1月25日(水曜日)14時30分~
場所
コスモス会館会議室
講演者
山田 亨 氏
所属
東北大学
タイトル
高赤方偏移の原始銀河団における銀河形成と
超広視野初期宇宙観測衛星 WISH 計画の紹介
Abstract
Part 1. 「高赤方偏移の原始銀河団における銀河形成」
SSA22 z=3.1 領域は、これまでに知られている最も顕著な星形成銀河の密度超過領域である。我々は、すばる望遠鏡 Suprime Cam によるこれまでにない深く、広視野での狭帯域撮像を行い、対照サンプルとなる一般天域と合わせ、約2平方度にわたる天域での Lyα輝線銀河の分布から、高密度領域の密度超過の Significance を高い精度で求め、原始銀河団領域を明確に同定し、また、この領域がより大きなスケール (~100Mpc)においても、大きな密度超過を示すことを明らかにし、さらに巨大 Lyα ガス雲 (Lyα Blobs)の分布や特徴、輝線等価巾分布、そして分布観測による輝線プロファイルなどの解明を進め来た (Matsuda et al. 2011; Yamada et al. 2012a, in press, Yamada et al. 2012b, submitted)。
さらに、すばる望遠鏡 MOIRCS の観測から、LBG や LAE とは相補的な、星質量に基づく銀河分布の調査を行い、Distant Red Galaxies をはじめとする星質量の大きな銀河の分布においても、一般領域の2-3倍の面密度を示す密度超過が存在し、そのピークが、LAE など紫外線銀河の分布のピークと一致することも明らかにした (Uchimoto et al. 2012, submitted)。
これまでの解析からは、かみのけ座銀河団の約30%程度に相当する大質量銀河 (M>10^10.5 Msun) がすでに原始銀河団領域で形成されていると考えられる。これらの銀河の SED などを解析したところ、一部は静的進化の段階に入った銀河と考えられる特徴を示すのに対し、その他、大半の天体は、ダストによる強い赤化を受けているスペクトルの特徴を示す激しい星形成が卓越する銀河であることが明らかになった。Lyα Blobs についても、その多く(75%)について、K-band で検出される比較的星質量の大きな対応天体が付随し、また、1つの LAB に複数のK-Band 天体が存在する、まさに、「マルチプル・マージングによる銀河形成の現場」を示唆するものも、相当数観測された。
階層的構造形成論によれば、高赤方偏移の原始銀河団は、その時代で銀河形成が(統計的に)もっとも進んでいる、または、活発な領域である。その、もっとも顕著な例である SSA22 z=3.1 領域における銀河形成について、どこまで全体的な描像を得ることができたかを論じたい。

Part 2. 「超広視野初期宇宙観測衛星 WISH 計画の紹介」
現在、JAXA/ISAS 理学委員会 WISH Working Group を中心に、超広視野初期宇宙探査衛星 WISH 計画を推進している。WISH は口径 1.5m、Suprime Cam に匹敵する約 900 平方分角の広視野撮像装置を搭載し、波長1-5ミクロンの近赤外線で 28 AB mag 程度の深さで100平方度の深宇宙撮像サーベイなどを行って、(1)宇宙再電離を跨ぐ赤方偏移8-15の高赤方偏移銀河探査、(2)静止系近赤外波長におけるIa 型超新星の検出と光度曲線観測による宇宙膨張史の観測、(3) 高赤方偏移GRB観測、(4)広視野赤外線撮像による様々な天文学の推進、を目指すミッションである。
現在、2010年代末の打上を目指し、ミッションの提案準備を進めている。
WISH 計画について簡単に紹介し、今後の議論と支援、参加をお願いしたい。

連絡先
名前:山崎 大

1月27日(金)

キャンパス
三鷹
セミナー名
VLBIコロキウム
臨時・定例の別
定例 (毎週金曜日の下記の時間)
日時
1月27日(金曜日)15時00分 ~ 16時00分
場所
中央棟(南)2階VLBIセミナー室
講演者
山田 竜平
所属
国立天文台 RISE月探査プロジェクト
タイトル
Seismic Exploration of Lunar Interior Structure
Abstract
固体天体の起源や進化過程を理解するためには、その天体の表面から内部中心に至るまでの物質分布(層構造)や熱的状態を知る事が必要不可欠であり、その天体内部を探る事が要求される。本発表では特に地球で最も普遍的な内部構造探査手法である地震学的手法により、月の内部構造を探る研究について述べたい。
月はNASAのApolloミッションで表面に地震計が設置され、地球以外で唯一地震波によりその内部の情報が得られた天体である。しかしながら、Apolloのデータだけからはいまだ中心までの一次元内部構造を理解するにも至らず、以来40年、一度も地震探査は実行されていない。
本発表では、まず過去の月地震探査でどのような事が行われ、それにより現状、どこまで月の内部構造が理解されているかレビューする。そして、現在計画されている将来月地震探査計画においてどのような観測機器が用いられ、その観測により、どこまで月の内部が調べられるかシミュレーションを行った結果について紹介したい。
連絡先
名前: 坂井伸行(秋山和徳)
備考
テレビ参加(IP:133.40.2.235):可能
キャンパス
三鷹
セミナー名
国立天文台談話会
臨時・定例の別
定例
日時
01月27日(金) 16:00-17:00
場所
大セミナー室
講演者
安藤繁
所属
東京大学大学院情報理工学系研究科
タイトル
時間相関イメージング:デバイス,解析アルゴリズム,各種応用
Abstract
2次元並列的な相関検出能力をもつ撮像デバイスを用いた映像法が時間相関イメージングである。三相の正弦波を参照信号とする場合,光入力の時間変化の有限時間複素フーリエ積分を画素ごとに出力する。本講演では,その原理と特色,新たに得られる情報,デバイスの動作原理,解析アルゴリズム,厳密直接逆問題解法への展開と応用に関する最新の状況を報告する。
連絡先
名前:勝川行雄

以上