2月14日(月) 13:30~15:00 太陽系小天体セミナー 南棟2階会議室
Feb 14th 13:30~15:00 Solar System Minor Body Seminar the Conference Room of South Building (2F), NAOJ
2月15日(火) 16:00~17:00 野辺山 談話会 野辺山本館 輪講室
Feb 15 Tue (Nobeyama Dan-wa-kai) Nobeyama Lecture Room, Main Bldg
2月17日(木) 13:30~14:30 高エネルギーセミナー 中央棟(南)3階セミナー室
Feb 17 Thu (High Energy Seminar) South Bldg 3F
2月18日(金) 16:00~17:00 国立天文台談話会 大セミナー室
Feb 18 Fri (NAOJ Dan-wa-kai) Large Seminar Room, Subaru Bldg
詳細は以下をご覧ください。
2月14日(月)
- キャンパス
- 三鷹
- セミナー名
- 太陽系小天体セミナー
- 臨時・定例の別
- 定例
- 日時
- 2月14日(月)13:30~15:00
- 場所
- 南棟2階会議室
- 講演者
- 猿楽祐樹
- 所属
- JAXA(宇宙研)
- 内容
- main belt minor planet (596) Scheila について
- 世話人の連絡先
- 名前:渡部潤一
- 備考
- テレビ参加可、主に英語で進行
English Version
- Campus
- Mitaka
- Seminar
- Solar System Minor Body Seminar
- Regular/Irregular
- Regular
- Date
- February 14th 13:30~15:00
- Place
- the Conference Room of South Building (2F), NAOJ
- Speaker
- Yuki Sarugaku
- Affiliation
- JAXA
- Contents
- main belt minor planet (596) Scheila
- Facilitator
- Name:Jun-ichi Watanabe
- Comment
-
・welcome to participate via TV conference system
・mainly in English
2月15日(火)
- キャンパス
- 野辺山
- セミナー名
- 国立天文台野辺山 談話会
- 臨時・定例の別
- 定例
- 日時
- 2月15日(火曜日)16時~17時
- 場所
- 野辺山観測所 本館 輪講室
- 講演者
- 松井佳菜氏
- 所属
- 北海道大学
- タイトル
- Molecular Gas in Barred Galaxies at z>0.1
- 内容
-
円盤銀河におけるバーは銀河内の分子ガスを銀河の中心領域へ落とす機構の一つとして考えられており、分子ガスの分布に大きな影響を与えると考えられている。近年の近傍の渦巻銀河に対するCO(J=1-0)輝線でのマッピング観測により、可視光では同じように見える銀河でも異なる分子ガス分布を持つこと、そして特に棒渦巻銀河に着目すると、分子ガスの分布にはいくつか特徴的なパターンがあることがわかってきた。この分布の違いを生む原因として、銀河の進化段階の違い/銀河固有の性質の違い、といった可能性が考えられるが、この2点を切り分けるには、過去の棒渦巻銀河の分子ガス分布を調べ、現在のものと比較する必要がある。しかし、~100Mpcよりも遠くにある銀河に対して、近傍の棒渦巻銀河のマッピングデータと同程度の分解能(~1kpc)のデータを得るにはALMAを使って観測する必要がある。そこで我々は45m電波望遠鏡を使って、z~0.1にある棒渦巻銀河に対するALMA観測に向けたプレサーベイを行った。その結果、6個の観測銀河中5個の銀河からCO(J=1-0)輝線を検出した(S/N>4)。このデータをもとに、過去にCO輝線が検出されている銀河と比較をすると、今回観測した銀河は、これまで広い赤方偏移で報告されているL’CO – LIR関係に乗り、プロット上では近傍の渦巻銀河とLIRGs (Luminous Infrared Galaxies)の間の領域に分布することがわかった。次に赤方偏移の関数とし LIR/L’COをプロットしてみると、今回観測した銀河は、これまでCO輝線が検出されているz ~0.1の銀河の中でも最も低いLIR/L’COを持ち、近傍の渦巻銀河と同程度、もしくは若干高めの値であることがわかった。次に、銀河のKsバンドの画像を楕円フィットすることで得られるバーの楕円率の関数として、分子ガス質量、星形成率、星形成効率をプロットし、近傍の棒渦巻銀河と比較したところ、バーの楕円率が高くて分子ガス質量や星形成率が高い銀河が見られないこと、また今回観測したz~ 0.1の棒渦巻銀河の中でバーの楕円率が高いものが見られないことがわかった。
談話会ではこれらの結果を踏まえて棒渦巻銀河の時間進化について議論したい。 - 世話人の連絡先
- 名前:小野寺幸子、柴崎清登、高橋茂
- 備考
- テレビ参加可
2月17日(木)
- キャンパス
- 三鷹
- セミナー名
- 高エネルギーセミナー
- 臨時・定例の別
- 定例
- 日時
- 2月17日(木曜日)13時30分 ~ 14時30分
- 場所
- 中央棟(南)3階セミナー室
- 講演者
- 古澤 峻 氏
- 所属
- 早稲田大学 理工学術院
- タイトル
- 大質量星の重力崩壊コアにおける原子核存在比を含む状態方程式
- 内容
-
大質量星が重力崩壊するときコア内で起こるweak interaction(電子捕獲、ニュートリノコヒーレント散乱)は、コア内のレプトン量、バウンス時のコアの大きさを左右する。これらの反応は原子核の種類によって異なるが、従来の状態方程式には1つの平均的な重い原子核しか含まれていない。
そこで我々は原子核存在比を含む核密度以下のEOSを構築した。NSE(核統計平衡)を仮定し、以下のことに注意して自由エネルギーをそれぞれの密度に適した形で定式化した。
・低密度側で質量実験値を持ったボルツマンガス
・高密度によるクーロン、表面エネルギ-の補正
・核密度直前で原子核の構造の変化(パスタ相)
・核密度でRMF(相対論的平均場近似)の一様核物質
この自由エネルギーが最小になる原子核の組み合わせを解くことで原子核存在比を含むEOSを計算した。
本セミナーではこのEOSの構築の仕方と、結果を先行研究と比較しながら議論する。 - 世話人の連絡先
- 名前:中村 航
2月18日(金)
- キャンパス
- 三鷹
- セミナー名
- 国立天文台談話会
- 臨時・定例の別
- 定例
- 日時
- 2月18日(金曜日)16時~17時
- 場所
- 大セミナー室
- 講演者
- 本間希樹
- 所属
- 国立天文台
- タイトル
- VERAで見た最新の銀河系像
- 内容
-
電波での位置天文計測に特化したVERA(VLBI Exploration of Radio Astrometry)は、建設開始から10年、最初の年周視差検出から4年を経て、現在までに多くの天体について位置計測を進めてきている。すでに、100近い天体についてモニター観測が行われ、25天体について年周視差が計測された他、さらに10を超える天体について固有運動の計測が行われている。本講演では、これまで10年間のVERAプロジェクトの足取りを振り返るとともに、その科学的成果について紹介する。
特に、位置天文観測から得られた各天体(星形成領域、晩期型星等)に関する知見と、多数の天体の距離と運動計測から見えてきた銀河系構造を軸に、VERAで観測した最新の銀河系像について述べる。 - 世話人の連絡先
- 名前:高橋竜太郎
以上