2014.3.31-4.6

4月4日(金)16:00~17:00  国立天文台談話会   大セミナー室
Apr 4 Fri           NAOJ Seminar    Large Seminar Room

詳細は以下をご覧下さい。

4月4日(金)

キャンパス
三鷹
セミナー名
国立天文台談話会
臨時・定例の別
定例
日時
4月4日(金) 16:00-17:00
場所
大セミナー室
講演者
中嶋浩之
所属
量子化学研究協会研究所
タイトル
「星間分子の超精密量子化学計算」
Abstract
宇宙では様々な星間分子が観測され、星の形成に至る分子進化から生命の起源まで、活発に研究が進められている。宇宙の化学反応は、イオン種や励起状態が主体の光化学反応、超低密度・極低温環境下での一分子素反応、トンネル効果、微粒子や水表面中での表面吸着反応など、地球上より量子的メカニズムで進行することも示唆されている。これらの物性と反応メカニズムの根本的な理解は不可欠であり、実験研究と共に量子力学原理に基づく理論的研究が求められている。
 物質科学は量子力学の基本原理であるシュレーディンガー方程式や相対論的ディラック方程式に支配され、これらの方程式を正確に解くことができれば、様々な現象を正確に予言することが可能である。2000年以降、中辻によりシュレーディンガー方程式の一般的解法がはじめて発見され、原子・分子のシュレーディンガー方程式を正確に解く方法論が確立した。我々は、従来の量子化学と一線を画した高精度量子化学理論の開発を進め、その精密解に基づき星間分子の物質科学現象へも展開してきた。今回は、宇宙の強磁場下の原子・分子の様子、水素関連化合物で重要な核の運動の量子効果を取り入れた精密計算、一般的な星間分子の量子化学計算、などを紹介する。
連絡先
名前:白崎 裕治

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