2019.8.26-9.1

8月27日(火)13:30~14:30  ATCセミナー 大会議室  
Aug 27 Tue      ATC Seminar  Large Conference Room

8月30日(金)16:00~17:00  談話会  大セミナー室  
Aug 30 Fri         NAOJ seminar  Large Seminar Room

詳細は以下をご覧下さい。

8月27日(火)

キャンパス
三鷹
セミナー名
ATCセミナー
定例・臨時の別
臨時
日時
8月27日(火曜日)13時30分~14時30分
場所
中央棟(南) 大会議室

30分ずつお二人の方にご講演いただきます。

講演者
都丸 隆行 氏
所属
国立天文台 重力波
タイトル
 大型低温重力波望遠鏡KAGRAの現状と今後
Abstract
KAGRAは、東大宇宙線研をホスト機関とし、国立天文台、高エネ研と共同で建設を進める重力波望遠鏡である。
KAGRAの特徴としては、地面振動ノイズが極めて小さい神岡の地下に設置されていること、熱雑音を低減するため極低温鏡を搭載していることが挙げられる。
また、望遠鏡の心臓部とも言える超高性能防振装置や、迷光吸収バッフルなど、国立天文台が開発を主導した最先端デバイスも非常に注目を集めている。
これらの特徴により、KAGRAは次世代(第3世代)を先取りした2.5世代望遠鏡と呼ばれている。
KAGRAの主要機器インストールはすでに完了し、現在は干渉計コミッショニングを続けている最中であり、
今年度中にO3国際観測に参加することを目指している。
KAGRAの国際観測網参加により、イベントの位置特定精度は大幅に改善される見込みで、また、重力波偏光の分離が可能となり、
コンパクト連星の軌道傾斜角も特定出来るようになる。
O3観測後は、装置の改修・アップグレードと観測をおよそ1?2年サイクルで続けていくことが国際的に計画されており、
KAGRAもLIGOやVIRGOと足並みを揃えてアップグレードと観測を行っていくことを予定しいる。
本セミナーでは、上記の様なKAGRAの現状とサイエンス、今後の開発・観測計画について簡単に紹介する予定である。

講演者
阿久津 智忠 氏
所属
国立天文台 重力波/ATC
タイトル
 KAGRAにおけるATCのこれまでの貢献と今後
Abstract
ATCはKAGRAにおいて、その建設の初期段階から、主要装置の設計、改良、試作、組立、試験、設置など、
これまでに多大かつ多様な貢献を果たしてきた。具体的な装置例としては、KAGRAに多数ある鏡の防振装置全般や、
防振機構つきの多様な迷光対策用光学バッフル類、また、やはり防振機構つきのKAGRAの3km腕部の光軸モニター装置などであり、
それらを欠けばKAGRA自体が形にならなかったものばかりである。
画餅を、地に足のついた現実のものに変換する役割を担ったとも言える。今回のセミナーではこれらの活動を紹介し、総括する。
また、来年度には始まるKAGRAのアップグレード(KAGRA+)等にむけた予定についても概観する。

連絡先
-名前:永井 誠
備考
日本語での講演

8月30日(金)

Campus
Mitaka
Seminar
NAOJ seminar
Regularly Scheduled/Sporadic
Scheduled
Date and time
Fri 30 Aug 16:00~17:00
Place
Large Seminar Room
Speaker
Cristian Rusu
Affiliation
Subaru Telescope Project Research Fellow
Title
“A new measurement of the Hubble Constant from gravitationally lensed quasars: increasing tension between early and late universe probes”
Abstract
I will give an overview of the H0liCOW campaign to measure the Hubble Constant H_0 in a blinded approach, with high precision and accuracy,
using a combined sample of gravitationally lensed quasars with measured time delays. I will then focus on the recent series of H0liCOW papers
and updated cosmological results. In particular, combining the H0liCOW measurement of H_0 with the latest Type Ia Supernovae measurement results
in a 5.3 sigma discrepancy with the value inferred from the Planck Collaboration, calling into question the standard model of cosmology.
I will conclude with future predictions for H0liCOW.

Facilitator
-Name:Matsuda, Yuichi

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