2012.7.23-7.29

7月27日(金)16:00~17:00   国立天文台談話会   すばる棟1F 大セミナー室
Jul 27 Fri   NAOJ Seminar   Large Seminar Room, Subaru Bldg.

詳細は以下をご覧下さい。

7月27日(金)

キャンパス
三鷹
セミナー名
国立天文台談話会
臨時・定例の別
定例
日時
7月27日(金) 16:00-17:00
場所
大セミナー室
講演者
橋本 淳
所属
国立天文台 太陽系外惑星探査プロジェクト室
タイトル
「SEEDSによる星形成領域における原始惑星系円盤探査の現状
 Imaging survey of protoplanetary disks in star-forming regions by SEEDS」
Abstract
2008年7月、系外惑星・円盤探査の大規模サーベイ「SEEDS」が初めてのすばる戦略枠として採択され、2009年10月に観測が開始された。SEEDSプロジェクトでは、直接撮像の観点から現代天文学の課題の1つである、巨大ガス惑星の形成とその進化過程の解明に取り組んでいる.とりわけ,惑星の形成過程(”いつ”,”どこで”,”どのように”惑星が形成されるのか)を理解するためには,その形成母体である原始惑星系円盤の特に内側の領域(半径100AU以内)を詳細に調べることが極めて重要であると考えられる。
 我々は,これまでにすばる望遠鏡戦略枠観測の一環として,すばる望遠鏡/HiCIAO/AO188/WPUを用いて近傍の星形成量域(おうし座,へびつかい座,さそり座、おおかみ座、みなみのかんむり座)における原始惑星系円盤の近赤外線偏光観測を進めてきた.従来,地上望遠鏡では困難であった半径100AU以内の円盤の観測が,差分光学系を用いることにより可能となり,我々の観測では典型的には中心星近傍の半径10-20AUにおける円盤の構造を詳細に捉えることができるようになった。
 我々はこれまでにおよそ40天体を観測し,そのうち半数以上については円盤表面における散乱光を捉えることに成功した.さらに軸対称な円盤だけではなく,スパイラル構造やギャップ構造を伴う円盤を検出することにも成功している,本講演では、これまでの2年間にSEEDSプロジェクトで行ってきた円盤探査について概観し、新しい天体の最新解析結果も合わせて報告する。
連絡先
 名前:廣田朋也

以上