平成29年度サマーステューデント成果発表会

8月31日(木)、国立天文台三鷹キャンパスにて、平成29年度サマーステューデント成果発表会が開催されました。
今年で7年目となる本プログラムですが、今年は19名の学生がサンティアゴ(チリ)、神岡、水沢、三鷹など、国立天文台の様々なキャンパスで体験研究を行いました。

下記のタイトルでの発表が行われました。(発表順)

「ALMAの分子輝線データを用いた原始惑星系円盤の構造解析」
「オリオン分子雲のClass1天体の連星構造を探る」
「ALMAで探る!モンスター銀河の正体」
「すばる望遠鏡Hyper Suprime-Camを用いた小惑星の分類」
「アルマ望遠鏡を用いた遠方銀河の研究」
「ALMAによるNGC1275核周領域での低温分子ガスの調査」
「ALMAによる生命素材物質の探査 ~太陽系類似天体の場合~」
「ALMAによる生命素材物質の探査 ~大質量星形成領域の場合~」
「ブラックホール画像のベッセル級数展開による基礎物理量の抽出」
「Sparse modeling の超解像画像で見るブレーザージェットの運動」
「molecular gass dynamics of NGC6958 with ALMA」
「近傍銀河群LeoⅠから考えるミッシングサテライト問題」
「NGC3613衛星銀河の性質からミッシングサテライト問題まで」
「KAGRAにおける防振装置のdamping特性評価」
「KAGRA用Transmission monitorの開発」
「次世代干渉計の画像シミュレーション ~ALMAの次へ~」
「超伝導素子を用いたテラヘルツ帯光子検出器」
「Al-MKIDデバイスの製作と評価」
「シリコン反射防止コーティングの透過・反射特性の評価」

ss2017_01.jpg発表の様子その1(チリ観測所からTV会議)

ss2017_02.jpg発表の様子その2

ss2017_03.jpg発表の様子その3

ss2017_05.jpg発表の様子その4

ss2017_06.jpg最後に記念撮影

皆様緊張されていたようですが、関係者の方々が見守る中、堂々と発表されていらっしゃいました。夏休み約1ヶ月の短い期間でしたが、皆様よく研究に励まれ、成果として形にされておりました。突っ込んだ質問に窮してしまい、教員が助け舟を出す場面もありましたが、今後の勉強の課題が見つかった、と前向きにとらえていただければと思います。

今年も最初のお二人はチリからの発表(チリは夜9時)となりました。
昨年度から開始したチリのサマーステューデント受入ですが、最先端かつ国際的な観測現場で研究体験ができるということで人気があります。今年のお二人も観測所の方々にとてもよくしていただき、充実した研究ができたようです。
神岡や水沢で受入となった方々も、それぞれの観測所での生活を満喫されたようです。もちろん三鷹で研究された皆さんも、各受入プロジェクトの教員、総研大や東大の先輩、研究員の方々から温かい指導、助言を受けることができたのではないかと思います。

今回のサマーステューデントの経験が、皆様が今後研究を続けていく上での自信となり、糧となることをお祈りしております。

【関連リンク】
サマースチューデントから感想文を頂きました(RISE月惑星探査検討室 公式サイト)