8月31日(金)、国立天文台三鷹キャンパスにて、平成30年度サマーステューデント成果発表会が開催されました。
今年で8年目となる本プログラムですが、今年は16名の学生がサンティアゴ(チリ)、ヒロ(ハワイ)、神岡、水沢、三鷹など、国立天文台の様々なキャンパスで体験研究を行いました。
下記のタイトルでの発表が行われました。(発表順)
「ALMAで探る原始星からのダスト偏波の起源」
「ALMA観測と輻射輸送計算との比較による原始惑星系円盤のダストサイズ推定」
「ALMA Reveals Dense Star Forming Gas in the Central 2kpc Region of a Redshift 2 Galaxy」
「すばるHSCデータを用いたQSO活動の研究」
「Fourier分光器を用いたbolometer cameraの評価」
「Study and improvement of torsion damping for the signal recycling mirrors of KAGRA」
「すばる HSC データで見る中性水素ガス銀河のすがた」
「すばる Hyper Suprime-Cam で解き明かす星形成を止めた銀河のサイズ進化」
「すばるHyper Suprime-Camの観測データを用いた遠方銀河団探査」
「連星系IRAS 04125+2902 における惑星候補の軌道安定性と起源」
「すばる望遠鏡を用いた若い太陽系外惑星の間接的探査」
「太陽のリム付近におけるドップラーシフトの非対称性」
「239GHzでみた太陽の静穏領域と多波長データの比較」
「超巨大ブラックホール直接撮像の画像シュミレーション」
「Black Hole Mass Measurement Using Molecular Gas Kinematics in Brightest Cluster Galaxy NGC 3258.」
発表の様子その1(チリ観測所からTV会議)
発表の様子その2
発表の様子その3(ハワイ観測所での研究を発表)
発表の様子その4
発表の様子その5
発表の様子その6
最後に記念撮影
夏休み約1ヶ月の短い期間でしたが、皆様よく研究に励まれ、
その成果を発表されていらっしゃいました。
今年も最初のお二人はチリからの発表(チリは夜9時)となりました。
一昨年度から開始したチリのサマーステューデント受入ですが、
最先端かつ国際的な観測現場で研究体験ができるということで人気があります。
今年のお二人も観測所の方々にとてもよくしていただき、充実した研究ができたようです。
また今年はハワイでもサマーステューデント受入がありました。
ハワイ観測所受入も人気があります。
今回行かれたお二人もチリ同様観測所の方々にとてもよくしていただき、
研究他多くの経験ができたようです。
神岡や水沢で受入となった方々も、それぞれの観測所での生活を満喫されたようです。
もちろん三鷹で研究された皆さんも、各受入プロジェクトの教員、総研大や東大の先輩、
研究員の方々から温かい指導、助言を受けることができたのではないかと思います。
発表後の質疑応答では多くの質問がありました。
発表者の皆様は質問者に刺激を受けながら真摯にご自分の研究に向き合っていらっしゃいました。
今回のサマーステューデントの経験が、
皆様が今後研究を続けていく上で有益なものとなりますことを祈念しております。