川畑 佑典(かわばた ゆうすけ、 KAWABATA, Yusuke)
職名
研究内容の紹介
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太陽フレアと呼ばれる太陽系最大の爆発現象を引き起こす活動領域(黒点群)がどのようにして、エネルギーを蓄積し、不安定化し、解放するか、という「太陽活動領域の進化」に関する課題に取り組んでいます。具体的には太陽観測衛星「ひので」の偏光分光観測で得られた磁場データに基づく磁気流体力学モデリングにより、活動領域の3次元的な磁場構造の解析を行なっています。近年は磁気流体力学の数値シミュレーション結果に対して輻射輸送計算を行い、模擬観測データを生成・解析することで、将来計画されている観測の検討も進めています。国際大気球実験SUNRISEや太陽観測衛星SOLAR-Cといった、将来太陽観測ミッションの装置開発にも携わっています。
略歴
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2019年9月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了 博士(理学)
2019年9月 国立天文台SOLAR-Cプロジェクト特任研究員
2022年4月 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 日本学術振興会特別研究員(PD)
2022年11月 国立天文台 SOLAR-Cプロジェクト 助教
専門分野
研究のキーワード
所属学会
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日本天文学会、日本地球惑星科学連合、太陽研究者連絡会
主要業績 (論文、著書)
- Y. Kawabata, A. Asensio Ramos, S. Inoue, and T. Shimizu, "Chromospheric Magnetic Field: A Comparison of He I 10830 Å Observations with Nonlinear Force-free Field Extrapolation", The Astrophysical Journal, 898, 32, 2020
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Y. Kawabata, S. Inoue, and T. Shimizu,"Extrapolation of Three-dimensional Magnetic Field Structure in Flare-productive Active Regions with Different Initial Conditions", The Astrophysical Journal, 895, 105, 2020
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Y. Kawabata, Y. Iida, T. Doi, S. Akiyama, S. Yashiro, and T. Shimizu, "Statistical Relation between Solar Flares and Coronal Mass Ejections with Respect to Sigmoidal Structures in Active Regions", The Astrophysical Journal, 869, 99, 2018
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Y. Kawabata, S. Inoue, and T. Shimizu, "Non-potential Field Formation in the X-shaped Quadrupole Magnetic Field Configuration", The Astrophysical Journal, 842, 106, 2017
連絡先
- kawabata.yusuke[at]nao.ac.jp
([at]を@に変更してください)