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臼田 知史(うすだ とものり、USUDA TOMONORI)
*English version of this page is in preparation
職名
- 教授
研究内容の紹介
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(1) 星間物質の物理状態の研究
星間物質として最も組成の多い水素に着目した研究を遂行している。具体的には、星や惑星の生成母体となる高密度の星間分子ガス中、最も豊富な水素分子と二番目に多い一酸化炭素の線スペクトルを、近赤外線の波長帯で分光観測することにより、ガスの密度や温度、組成比といった、星・惑星の生成・進化にとって鍵となる基礎物理量を明らかにする。また、星間空間で発見されている様々な分子を作るための基となるH3+イオンの線スペクトルを近赤外線の波長帯で分光観測することにより、星間空間における様々な化学反応を理解する。
(2) 近赤外線分光及び撮像観測による星生成領域及びスターバースト銀河の研究
近赤外線の波長帯の分光観測で観られる水素分子輝線は、星生成領域やスターバースト銀河といった活動性の高い場所で主に観測される。複数の水素分子輝線の強度比を調べることにより、水素分子輝線の励起機構や温度・密度と言った物理量を明らかにすることができる。また、水素原子やヘリウムの再結合線や一酸化炭素の吸収線の結果と併せることにより、その場所における星生成史を明らかにする。
略歴
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平成 9年 3月 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程修了
同 東京大学博士(理学)の学位取得
平成 9年 4月 日本学術振興会特別研究員(国立天文台)
平成 9年10月 国立天文台光学赤外線天文学・観測システム研究系 助手
平成10年 2月 国立天文台ハワイ観測所望遠鏡システム部門 助手
平成14年10月 国立天文台ハワイ観測所 助教授
平成17年 4月 総合研究大学院天文学専攻 助教授併任
専門分野
- 赤外線天文学、大型光学・赤外線望遠鏡
研究のキーワード
- 星生成、星間物質、水素分子、スターバースト、大型望遠鏡、観測機器
現在の研究課題
- 近赤外線分光及び撮像観測による、星間物質の物理状態の研究および、星生成領域及びスターバースト銀河の研究
所属学会
- 日本天文学会、SPIE
主要業績 (論文、著書)
- 1996 『Fabry-Perot Imaging of H2 v=1-0 S(1), 2-1 S(1), and Brackett-Gamma Emission in the Orion Nebula』 by T.Usuda et al., ApJ, 464, 818
- 1996 『The Excitation Mechanism of Near Infrared Molecular Hydrogen Emission Lines in Massive Star Forming Regions』 by T.Usuda, Ph. D. thesis, University of Tokyo
- 2003 『Subaru Telescope: current performances and future upgrade plans』 by T.Usuda et al., SPIE, 4837, 831
- 2003 『Subaru Telescope: current performances and future upgrade plans』 by T.Usuda et al., SPIE, 5489, 278
最近の研究業績
- a) 編著書
- b) 論文等
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- 2006 『Inner Rim of a Molecular Disk Spatially Resolved in Infrared CO Emission Lines』 by M.Goto et al., ApJ, 652, 758
- 2006 『High-Resolution Infrared Imaging of Herschel 36 SE: A Showcase for the Influence of Massive Stars in Cluster Environments』 by M.Goto et al., ApJ, 649, 299
- 2006 『The Interstellar Medium of IRAS 08572+3915 NW: H3+ and Warm High-Velocity CO』 by T.R.Geballe et al., ApJ, 644, 907
- 2005 『Hot and Diffuse Clouds near the Galactic Center Probed by Metastable H3+』 by T.Oka et al., ApJ, 632, 882
- 2005 『Search for H3+ in HD 141569A』 by M.Goto et al., ApJ, 629, 865
- 2005 『FAST [Fe II] Wind with a Wide Opening Angle from L1551 IRS 5』 by T.S.Pyo et al., ApJ, 618, 817
- c) 新聞記事(インタビュー)
- d) 雑誌(インタビュー含む、対談、その他)
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- 2007 『円盤はどうやって消えるのか?』 ニュートン 1月号
- 1999 『「すばる」の効率的観測を支援する』 SKY WATCHER 3月号
台外活動(大学教育、社会活動、アウトリーチ等)
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一般講演会(日本科学未来館) 2001年8月
一般講演会(愛媛県松山市すばる星空友の会) 2002年12月
一般講演会(長野県上田市上田消防署) 2004年3月
一般講演会(長野県上田市上田創造館) 2005年3月
一般講演会(長野県長野市長野市立博物館) 2006年3月
一般講演会(愛媛県松山市市民会館) 2006年6月
一般講演会(兵庫県明石市明石市立天文科学館) 2007年3月
一般講演会(長野県佐久市子ども未来館) 2007年3月
代表者を務めた研究・プロジェクト
関連ホームページ
連絡先
- usuda[at]naoj.org
([at]を@に変更してください)