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泉 拓磨(いずみ たくま、Izumi Takuma)
職名
- 准教授
研究内容の紹介
- 銀河とその中心に潜む超巨大ブラックホールの(1)「共進化」、ならびに(2)「超巨大ブラックホールの成長機構」をキーワードに、宇宙の古今にわたるブラックホールの周辺環境や母銀河の性質を、主にALMA望遠鏡を用いた低温星間物質の観測を通じて研究している。(1)に関しては、「すばる望遠鏡」のHyper Suprime-Camを使った大規模撮像サーベイ観測と連携し、JWST衛星観測も駆使しつつ、高赤方偏移かつ低光度なクエーサーの母銀河の研究を推進している。 (2)に関しては、国内外の理論研究グループとも協力し、銀河中心核近傍の星間物質の物理的・化学的・力学的性質の調査を高解像度観測で進めている。
略歴
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2016年 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修了(修了年限特例による早出し卒業)
2017年〜2023年 国立天文台特任助教(NAOJフェロー)
2022〜2023年 国立天文台アルマプロジェクト特任研究員(東京都立大へ出向)
2023〜2024年 国立天文台アルマプロジェクト助教
2024年〜 国立天文台アルマプロジェクト准教授
専門分野
- 電波天文学、銀河形成とブラックホール進化、電波干渉計
研究のキーワード
- 活動銀河中心核、銀河形成・進化、超巨大ブラックホール、ALMA
現在の研究課題
- 銀河とブラックホールの共進化の起源の解明、超巨大ブラックホール成長過程の解明、活動銀河中心核トーラスの物理
所属学会
- 日本天文学会
主要業績 (論文、著書)
- “Supermassive black hole feeding and feedback observed on subparsec scales”, Izumi et al. 2023, Science, 382, 554
- “Subaru High-z Exploration of Low-luminosity Quasars (SHELLQs). XIII. Large-scale Feedback and Star Formation in a Low-luminosity Quasar at z = 7.07 on the Local Black Hole to Host Mass Relation”, Izumi et al. 2021, ApJ, 914, 36
- “ALMA Observations of Multiple CO and C Lines toward the Active Galactic Nucleus of NGC 7469: An X-Ray-dominated Region Caught in the Act”, Izumi et al. 2020, ApJ, 898, 75
- “Circumnuclear Multiphase Gas in the Circinus Galaxy. II. The Molecular and Atomic Obscuring Structures Revealed with ALMA”, Izumi et al. 2018, ApJ, 867, 48
- “Subaru High-z Exploration of Low-Luminosity Quasars (SHELLQs). III. Star formation properties of the host galaxies at z ≳ 6 studied with ALMA”, Izumi et al. 2018, PASJ, 70, 36
最近の研究業績
- a) 編著書
- NHK ザ・バックヤード(2023年6月放送)
- BSフジ・ガリレオX(2021年12月放送)
- NHK・サイエンスZERO(2016年12月放送)
台外活動(大学教育、社会活動、アウトリーチ等)
総合研究大学院大学 准教授
慶應義塾大学非常勤講師
国立天文台「ふれあい天文学」講師(出前授業、年間3-4校ほど)
一般向け講演多数(朝日カルチャーセンター、各種サイエンスラボ、小中高での講演等)
代表者を務めた研究・プロジェクト
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2023-2025 「多相星間物質の高解像度観測で解明するブラックホール成長機構」 日本学術振興会基盤研究(C)
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2020-2022 「多相星間物質観測で検証する活動銀河中心核トーラスの動的描像」 日本学術振興会若手研究)
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2017-2020 「高空間分解能ミリ波サブミリ波帯ガス輝線観測で探る活動銀河核トーラスの物理的起源」 日本学術振興会若手研究(B)
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2014-2017 日本学術振興会科学研究費補助金 特別研究員奨励費 (DC1)