総合研究大学院大学天文科学コース

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髙橋 智子(たかはしさとこ、Takahashi, Satoko)

職名

  • 准教授

研究内容の紹介

  • 大部分の恒星は、分子雲中で星団として形成されることが分かっているため、その理解は星形成の一般描像を理解する上で不可欠です。星形成の母体となる分子雲はフィラメント状構造をしており、それらが階層的に分裂、収縮、する事で分子雲コアが形成され、星形成が始まることが分かっています。 この分裂過程には、ガスの熱運動、磁場、乱流のバランスが寄与していると考えられています。さらに、最近の研究からはファイバー状に繋がったフィラメント間で物質降着があり、それらが集結するハブ(フィラメントの結合部分)で重い星が形成される事が示唆されています。私の研究テーマは、分子雲スケールで広がる大局的構造が最終的にどのように個々の原始星の形成・進化に寄与し、最終的な星団内のコア質量・空間分布を決めるのかという事です。この理解を目指し、原始星の形成母体となる低温・高密度のガス(分子雲、分子雲コア)の観測を、それらに感度のあるミリ波、サブミリ波帯の観測ができるアルマ望遠鏡を用いて行っています。

略歴

  • 2007年、総合研究大学院大学物理科学研究科天文科学専攻、博士課程修了、博士(理学)取得。台湾中央研究院天文及天体物理学研究所・博士後研究員、国立天文台チリ観測所・助教、合同アルマ観測所・国際職員(オペレーションズ・アストロノマー)等を経て、2020年3月より現職。

専門分野

  • ミリ波・サブミリ波天文学、星形成

研究のキーワード

  • 星形成、分子雲の分裂過程、原始星進化、原始星ジェット、電波観測、アルマ

現在の研究課題

  • 原始星形成・進化過程の観測的研究

所属学会

  • 日本天文学会(準会員)

主要業績 (論文、著書)

  • “ALMA High Angular Resolution Polarization Study: An Extremely Young Class 0 Source, OMC-3/MMS 6”, Takahashi, S. (1/7 authors), et al., Publication of the Astrophysical Journal, 872, 70 (2019)
  • Direct Imaging of a Compact Molecular Outflow from a Very Low Luminosity Object: L 1521-IRS”, Takahashi, S. (1/3 authors), et al., Publication of the Astrophysical Journal, 774, 20 (2013)
  • “Hierarchical Fragmentation of the Orion Molecular Filaments”, Takahashi, S. (1/5 authors), et al., Publication of the Astrophysical Journal, 763, 57 (2013)
  • “Spatially Resolving Substructure within the Massive Envelope around an Intermediate-mass Protostars: MMS 6/OMC-3”, Takahashi, S., (1/4 authors), et al., Publication of the Astrophysical Journal, 752, 10 (2012)
  • “The Discovery of the Youngest Molecular Outflow Associated with an Intermediate-mass Protostellar Core, MMS 6/OMC-3”, Takahashi, S., (1/2 authors), et al., Publication to the Astrophysical Journal Letters, 754, 10 (2012)
  • “Evolutionary Status of Brightest and Youngest Source in the Orion Molecular Cloud -3 Region”, Takahashi, S. (1/5 authors), et al., Publication of the Astrophysical Journal, 704, 1459 (2009)
  • “Millimeter and Submillimeter-wave Observations of the OMC-2/3 Region. III. An Extensive Survey for Molecular Outflows”, Takahashi, S. (1/8 authors), et al., Publication of the Astrophysical Journal, 688, 344 (2008)
  • “Millimeter and Submillimeter-wave Observations of the OMC-2/3 Region. I. Dispersing and Rotating Core around the Intermediate-Mass Protostars MMS 7”, Takahashi, S. (1/4 authors), et al., Publication of the Astrophysical Journal, 651, 933 (2006)

最近の研究業績

a) 編著書
b) 論文等
業績についてはこちらをご覧ください
https://orcid.org/0000-0002-7287-4343

国立天文台台長賞<運営部門>
「合同アルマ観測所国際職員としてのアルマ運用への貢献」
 https://alma-telescope.jp/news/dgaward-201908
c) 新聞記事(インタビュー)
d) 雑誌(インタビュー含む、対談、その他)

台外活動(大学教育、社会活動、アウトリーチ等)

代表者を務めた研究・プロジェクト

関連ホームページ

連絡先

  • satoko.takahashi[at]nao.ac.jp
    ([at]を@に変更してください)

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