総合研究大学院大学天文科学コース

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尾崎 忍夫(おざき しのぶ、OZAKI Shinobu )

職名

  • 講師 

研究内容の紹介

  • 可視赤外線の観測装置、特に面分光装置の開発を行っています。面分光とは銀河などの広がった天体の各場所を一度の露出で分光することができる新しい観測手法で、最近の望遠鏡のほとんどが面分光装置を装備するようになってきました。すばる望遠鏡にも面分光機能を持たせるために、可視光撮像分光装置FOCASに面分光機能を追加する面分光ユニットを開発しました。現在は、次世代超大型望遠鏡Thirty Meter Telescope (TMT)の可視広視野多天体分光装置WFOSへ組込む面分光ユニットの検討を進めながら、WFOS本体の開発にも協力しています。WFOSと面分光を組み合わせれば、宇宙論モデルから予想される銀河間ガスと銀河の進化について理解が深まると期待されています。

略歴

  • 2001年 京都大学理学研究科博士後期課程 研究指導認定
    2009年 京都大学理学研究科 博士号(理学)取得
    兵庫県立西はりま天文台、国立天文台岡山天体物理観測所、同先端技術センター、同TMT推進室の研究員・専門研究職員を経て、2021年より現職。

専門分野

  • 観測装置開発(特に面分光ユニットの開発)、活動銀河中心核の観測的研究

研究のキーワード

  • 観測装置開発、面分光、分光器、銀河

現在の研究課題

  • 次世代超大型望遠鏡TMT第一期観測装置の可視広視野多天体分光装置WFOSおよびその面分光ユニットの開発
  • すばる望遠鏡広帯域近赤外線分光器の開発

所属学会

  • 日本天文学会

主要業績 (論文、著書)

  • “Integral field unit for the existing imaging and spectroscopy instrument, FOCAS”, Ozaki et al., 2020, PASJ, 72, 97
  • “Design study of an image slicer module for a multiobject spectrograph”, Ozaki, Tsuzuki, Obuchi, Ikenoue, Miyazaki, Fucik, Bundy, Savage, 2019, JATIS, 5, 035001
  • “Image slicer module for Wide Field Optical Spectrograph (WFOS)”, Ozaki, Miyazaki, Tsuzuki, and Fucik, 2018, Proc. SPIE, 10702, 107028M
  • “Polishing test of a poly-crystal calcium fluoride lens: toward the development of TMT WFOS,” Ozaki, Miyazaki, Tsuzuki, Tanaka, 2016, Proc. SPIE, 9908, 99089N
  • “Kinematic and Excitation Structure of the NGC 1068 Narrow-Line Region”, Ozaki, 2009, PASJ, 61, 259-274

最近の研究業績

a) 編著書
b) 論文等
  • “Subaru/FOCAS IFU revealed the metallicity gradient of a local extremely metal-poor galaxy”, Kashiwagi, Inoue, Isobe, Nakajima, Ouchi, Ozaki, Fujimoto, Ono and Kojima, 2021, PASJ, 73, 1631
  • “Integral field unit for the existing imaging and spectroscopy instrument, FOCAS”, Ozaki et al., 2020, PASJ, 72, 97
  • “Subaru FOCAS IFU observations of two z≈0.12 strong-lensing elliptical galaxies from SDSS MaNGA”, Smith, Collier, Ozaki, and Lucey, 2020, MNRAS, 493, L33
  • “Design study of an image slicer module for a multiobject spectrograph”, Ozaki, Tsuzuki, Obuchi, Ikenoue, Miyazaki, Fucik, Bundy, Savage, 2019, JATIS, 5, 035001
  • “A 100 pc-scale fast and dense outflow in the narrow-line Seyfert 1 galaxy IRAS 04576+0912”, Kawaguchi, Ozaki, Sugai, Matsubayashi, Hattori, Shimono, Aoki, Hayano, Minowa and Mitsuda, 2018, PASJ, 70, 93
c) 新聞記事(インタビュー)
d) 雑誌(インタビュー含む、対談、その他)
  • 「巨大望遠鏡で宇宙の起源に迫る! ─開発が進むTMT望遠鏡の光学系とは」尾崎忍夫、2017年, 月刊Optronics, Vol. 36, p88

台外活動(大学教育、社会活動、アウトリーチ等)

  • 講演会「これで君も天文学者!? 」日本宇宙少年団 分団サイエンスキッズみたか、2019年
  • 講演会「ブラックホールの見つけ方 観測から分かってきた謎の天体」神奈川県相模大野図書館 図書館活用講、2018年
  • 講演会「超巨大ブラックホールと超巨大望遠鏡TMT」葛飾区郷土と天文の博物館 星の講演、2016年
  • 講演会「次世代超巨大望遠鏡TMT」ライブユニバース 東京都・科学技術館、2016年

代表者を務めた研究・プロジェクト

  • すばる望遠鏡可視光撮像分光装置FOCASに組込む面分光ユニットの開発

関連ホームページ

連絡先

  • shinobu.ozaki[at]nao.ac.jp
    ([at]を@に変更してください)

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