総合研究大学院大学天文科学コース

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原田 ななせ(はらだ ななせ、Harada, Nanase)

職名

  • 助教

研究内容の紹介

  • 銀河の進化の中では星形成が活発な段階や中心にある超巨大ブラックホールに質量が吸い込まれている段階があります。そうした銀河の中心付近には星形成の材料であり、ブラックホールの“餌”であるガスがたくさんあり、主に分子の形で存在します。そうした分子の組成は激しい星形成からくる紫外線、宇宙線、またブラックホール周りではX線の影響も強く受けます。これらは分子のイオン化や解離を引き起こし、化学組成にも影響します。そうした化学組成の観測的研究はALMA望遠鏡によって飛躍的に発展しました。そうした観測的研究と化学組成の計算をするモデル計算の比較によって、銀河内の活動性を調べる研究をしています。こうした分子から来る光は可視光、赤外線よりも透過しやすいためにたくさんの質量が集まった銀河中心をより中まで見通せるという利点があります。

略歴

  • 2011年 オハイオ州立大学物理学部, Ph.D. 取得
    2011年−2014年 マックスプランク電波天文学研究所 ポスドク研究員
    2014年−2018年 台湾中央研究院天文及天文物理研究所 ポスドク研究員
    2018年−2020年 台湾中央研究院天文及天文物理研究所 プロジェクト研究員
    2020年−現在 国立天文台科学研究部 助教

専門分野

  • 理論天文学、電波天文学

研究のキーワード

  • 近傍銀河、星間化学

現在の研究課題

  • アルマ望遠鏡による近傍銀河の観測、星間化学モデル計算

所属学会

  • 日本天文学会

主要業績 (論文、著書)

  • Harada et al. "A New Network for Higher-temperature Gas-phase Chemistry. I. A Preliminary Study of Accretion Disks in Active Galactic Nuclei" (2010) ApJ 721, 1570
  • Harada et al. "Modeling the Molecular Composition in an Active Galactic Nucleus Disk" (2013) ApJ 765, 108
  • Harada et al. "ALMA Astrochemical Observations of the Infrared-luminous Merger NGC 3256" (2018) ApJ 855, 49

最近の研究業績

a) 編著書
b) 論文等
  • ADSをご覧ください
c) 新聞記事(インタビュー)
d) 雑誌(インタビュー含む、対談、その他)

台外活動(大学教育、社会活動、アウトリーチ等)

代表者を務めた研究・プロジェクト

関連ホームページ

連絡先

  • nanase.harada[at]nao.ac.jp
    ([at]を@に変更してください)

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