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高橋 亘(たかはし こう、 TAKAHASHI, Koh)
職名
- 助教
研究内容の紹介
- みなさんは「恒星」と聞いて、どんな天体を思い浮かべるでしょうか?太陽は恒星のひとつですが、じつは宇宙には、さまざまな種族の恒星がいることがわかっています。私は、なぜ恒星は様々な特性を持つのか、そしてその特性は宇宙全体にどのように影響しているのか、といったテーマについて理論的な研究をおこなっています。
- 大きなテーマの一つは「大質量星進化」です。質量の大きな恒星がどのように進化し、超新星爆発に至るのか、その過程でどのような元素合成を行い、合成した物質をどのように宇宙空間にばらまくのかについて、特に宇宙最初期の天体「初代星」を対象に研究しています。もうひとつのテーマは「恒星磁場・自転」の影響解明です。宇宙には強力な磁場や高速自転する星がいるのですが、これらが星の長期的な進化にどう影響するかは未解決の難問です。磁場と自転の効果を扱えるシミュレーションコードを新規開発し、最先端の観測と見比べることで、この謎に迫っています。
略歴
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2017年 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修了 博士(理学)
2017年 ドイツ・ボン大学 日本学術振興会海外特別研究員
2019年 ドイツ・マックスプランク重力物理学研究所 ポスドク研究員
2022年 東北大学 特任助教
2023年 国立天文台 科学研究部助教
専門分野
- 恒星物理
研究のキーワード
- 恒星進化、恒星の自転・磁場、超新星爆発、元素合成、初代星
現在の研究課題
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星の誕生と進化(星形成期と進化期とをつなぐ理論モデルの構築)
磁場・自転の恒星進化への影響の解明
所属学会
- 日本天文学会
主要業績 (論文、著書)
- Novel Modeling of Magneto-Rotational Stellar Evolution I. Method and rst applications, K. Takahashi, & N. Langer, 2021, A&A, 646, A19
- The Low Detection Rate of Pair-instability Supernovae and the Effect of the Core Carbon Fraction, K. Takahashi, 2018, ApJ, 863, 153
最近の研究業績
- 論文等
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Monotonicity of the cores of massive stars, K. Takahashi, T. Takiwaki, & T. Yoshida, 2023, ApJ, 945, 19
Flame Propagation in a Collapsing Oxygen-Neon Core, K. Takahashi, K. Sumiyoshi, S. Yamada, H. Umeda, & T. Yoshida, 2019, ApJ, 871, 153 - 「恒星進化・星形成シミュレーションのシナジーで迫る恒星の自転運動の起源」、科研費:研究活動スタート支援、2022-2023年度
- koh.takahashi[at]nao.ac.jp
([at]を@に変更してください)