中島 王彦(なかじま きみひこ、 NAKAJIMA, Kimihiko)
職名
研究内容の紹介
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初期宇宙における若い銀河は、宇宙の化学進化や宇宙再電離へ大きな役割を果たしたと考えられています。そのような若い銀河がどのように形成され進化し、宇宙の進化に影響を与えたのかを探る研究を観測データに基づいて行っています。特に、米国のKeckや日本のすばる、欧州のVLT等の大型望遠鏡で得られる多波長の分光観測データを光電離モデルによって解釈することで、若い銀河の星種族と星間物質の性質理解に力を注いでいます。また、TMTやRoman宇宙望遠鏡等を使った銀河形成分野における将来計画にも取り組んでいます。
略歴
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2020年 国立天文台 科学研究部 特任助教
2018年 デンマーク・ニールスボーア研究所 フェロー
2016年 ドイツ・欧州南天文台 日本学術振興会海外特別研究員
2014年 スイス・ジュネーブ大学 ポスドク研究員
2014年 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修了 博士(理学)
専門分野
研究のキーワード
現在の研究課題
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今の宇宙に取り残された稀少な形成初期の銀河の発見・多波長観測研究、遠方で見つかりだした高電離輝線を強く出す銀河の性質理解、銀河の宇宙再電離への寄与
所属学会
主要業績 (論文、著書)
- K. Nakajima, D. Schaerer, O. Le Fèvre, et al., “The VIMOS Ultra Deep Survey: Nature, ISM properties, and ionizing spectra of CIII]λ1909 emitters at z=2-4”, Astronomy & Astrophysics, 612, A94, 2018
- K. Nakajima, R. S. Ellis, I. Iwata, et al., “A Hard Ionizing Spectrum in z=3-4 Lyα Emitters with Intense [OIII] Emission: Analogs of Galaxies in the Reionization Era?”, The Astrophysical Journal Letters, 831, L9, 2016
- K. Nakajima, M. Ouchi, “Ionization state of inter-stellar medium in galaxies: evolution, SFR–Mstar–Z dependence, and ionizing photon escape”, Monthly Notices of the Royal Astronomical Society, 442, 900, 2014
最近の研究業績
- a) 編著書
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- b) 論文等
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- c) 新聞記事(インタビュー)
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- d) 雑誌(インタビュー含む、対談、その他)
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台外活動(大学教育、社会活動、アウトリーチ等)
代表者を務めた研究・プロジェクト
関連ホームページ
連絡先
- kimihiko.nakajima[at]nao.ac.jp
([at]を@に変更してください)