総合研究大学院大学天文科学コース

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服部 公平(はっとり こうへい、HATTORI Kohei)

職名

  • 准教授

研究内容の紹介

  •  私たちが暮らす「銀河系」(天の川銀河)は、数多くの星の3次元的な位置・速度や元素組成を詳細に観測できる、唯一の銀河です。星は誕生後、その軌道や元素組成が大きく変化しないため、銀河系に存在する年老いた星(例えば100億歳の星)を調べることで、銀河系が100億年前にどのような力学状態にあり、どのような星形成が行われていたのかを推定できます。宇宙年齢が138億年であることを踏まえると、年老いた星々はまさに「歴史を語る生き証人」といえます。

     私は、宇宙望遠鏡Gaiaの公開データを活用し、銀河系の構造と歴史を理論と観測の両面から研究するとともに、統計手法の開発や機械学習の応用にも力を注いでいます。また、日本が主導する宇宙望遠鏡JASMINEプロジェクトを通じて銀河系中心の謎の解明にも取り組んでいます。銀河天文学やデータ科学の応用、宇宙望遠鏡による観測データに関心のある大学院生を歓迎します。

略歴

  • 2014.03 東京大学理学系研究科天文学専攻博士課程修了
    2014.04〜2016.03 University of Cambridge 日本学術振興会海外特別研究員
    2016.04〜2016.06 国立天文台JASMINE検討室 客員研究員
    2016.07〜2019.07 University of Michigan 博士研究員
    2019.08〜2020.08 Carnegie Mellon University 博士研究員
    2020.09〜2025.08 国立天文台研究力強化戦略室 助教
    統計数理研究所統計思考院 助教
    2025.09〜現在 国立天文台JASMINEプロジェクト 准教授

専門分野

  • 銀河力学、銀河考古学、位置天文学、データ科学

研究のキーワード

  • 銀河系、矮小銀河、恒星ストリーム、銀河力学、銀河考古学、機械学習、Gaia、JASMINE

現在の研究課題

  • (1) 恒星の位置・速度分布から、銀河系の暗黒物質分布や形成史を明らかにする。
    (2) 大規模データの中から希少天体を探索し、すばる望遠鏡などの大型望遠鏡で観測する。
    (3) 機械学習を用いて大規模データを解析し、データを最大限活用する方法論を模索する。
    (4) JASMINE衛星の模擬データを解析し、銀河系中心の状態を推定する新しい方法論を探る。

所属学会

  • 日本天文学会、光学赤外線天文連絡会(gopira)

主要業績 (論文、著書)

最近の研究業績

  • 下記Webページ参照。

台外活動(大学教育、社会活動、アウトリーチ等)

  • 朝日カルチャーセンター講師 (2021)
  • 文教大学非常勤講師(2022)

代表者を務めた研究・プロジェクト

  • 2024.04-2028.03: 科研費 基盤C (JP24K07101)
  • 2021.04-2024.03: 科研費 若手研究 (JP21K13965)
  • 2021.04-2023.03: 科研費 新学術 (JP21H00053)

関連ホームページ

連絡先

  • kohei.hattori[at]nao.ac.jp
    ([at]を@に変更してください)

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