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永井 洋(ながい ひろし、NAGAI Hiroshi)
職名
- 准教授
研究内容の紹介
- 専門は電波天文学・高エネルギー天体物理学。高周波電波観測(特にアルマ), 高分解能VLBI電波観測を用いた観測的研究によって、大質量ブラックホールから噴出する相対論的ジェットの生成機構・多波長放射機構、大質量ブラックホール降着流、電波源の進化に関する研究に取り組む。その他、高エネルギー天体現象全般に興味を持っている。現在、アルマ東アジア地域センターにおいて、アルマのユーザーサポート・科学運用の向上に努めるとともに、アルマ偏波観測や高周波長基線観測の科学評価活動に尽力し、アルマの観測手法の発展について研究する。アルマの観測システム、データ解析の知識を活かして、上記以外の研究テーマ(遠方銀河、原始惑星系円盤、ガンマ線バースト等)についても幅広く共同研究を展開。また、イベントホライズンテレスコープ(EHT)チームのメンバーとして、ブラックホールシャドーの可視化にも貢献した。
略歴
- 2007年3月 総合研究大学院大学博士課程修了(博士(理学))
- 2007年4月 国立天文台研究員
- 2010年4月 JAXA 宇宙科学研究所 招聘職員(9月から10月の間、イタリア国立電波天文台の客員研究員)
- 2011年5月 国立天文台研究員
- 2013年4月 国立天文台特任助教
- 2014年11月 国立天文台特任准教授(2017年より総研大併任、現在に至る)
専門分野
- 電波天文学、高エネルギー天体物理学
研究のキーワード
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相対論的ジェット、超大質量ブラックホール、ブラックホール降着流、偏波観測、アルマ、EHT
現在の研究課題
所属学会
- 日本天文学会、国際天文学連合
主要業績 (論文、著書)
- Nagai et al. 2019, ApJ, 883, 193 “The ALMA Discovery of the Rotating Disk and Fast Outflow of Cold Molecular Gas in NGC 1275”
- EHT Collaboration et al. 2019, ApJ, 875, L1-L6 “First M87 Event Horizon Telescope Results. I-VI”
- Nagai et al. 2016, ApJ, 831, 12 “ALMA Science Verification Data: Millimeter Continuum Polarimetry of the Bright Radio Quasar 3C 286”
- Nagai et al. 2014, ApJ, 785, 53 “Limb-brightened Jet of 3C 84 Revealed by the 43 GHz Very-Long-Baseline-Array Observation”
- Nagai et al. 2010, PASJ, 62, L11 “VLBI Monitoring of 3C 84 (NGC 1275) in Early Phase of the 2005 Outburst”
最近の研究業績
- a) 編著書
- b) 論文等
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- Breakthrough Prize in Fundamental Physics 2020、For the first image of a supermassive black hole, taken by means of an Earth-sized alliance of telescopes
- Nagai et al. 2019, ApJ, 883, 193 “The ALMA Discovery of the Rotating Disk and Fast Outflow of Cold Molecular Gas in NGC 1275”
- EHT Collaboration et al. 2019, ApJ, 875, L1-L6 “First M87 Event Horizon Telescope Results. 1-VI”
- 国立天文台台長賞「ALMA偏波観測の実現とミリ波サブミリ波偏波観測サイエンスの推進」
- Nagai et al. 2016, ApJ, 831, 12 “ALMA Science Verification Data: Millimeter Continuum Polarimetry of the Bright Radio Quasar 3C 286”
- Nagai et al. 2014, ApJ, 785, 53 “Limb-brightened Jet of 3C 84 Revealed by the 43 GHz Very-Long-Baseline-Array Observation”
- Nagai et al. 2013, PASJ, 65, 24 “The GENJI Programme: Gamma-Ray Emitting Notable AGN Monitoring by Japanese VLBI”
- Nagai et al. 2012, MNRAS, 423, L122 “VLBI and single-dish monitoring of 3C 84 for the period 2009-2011”
- c) 新聞記事(インタビュー)
- 産経新聞【クローズアップ科学】“ブラックホール撮影 次は「ジェット」の仕組み解明へ”2019年6月2日
- 朝日新聞 最新ユース“ブラックホールとらえた世界の望遠鏡 直径は地球サイズ”2019年4月11日
- d) 雑誌(インタビュー含む、対談、その他)
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- マイナビ進学編集部「進路のミカタ」https://mikata.shingaku.mynavi.jp/article/26143/
- FROMPAGE「セルフブランド」http://frompage.pluginfree.com/weblish/frompage/8468900299/index.shtml?rep=1(p.62-63)
台外活動(大学教育、社会活動、アウトリーチ等)
- 教育活動
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- 2019年11月7日 東京理科大学「物理学からみる理学の最前線」講演
- 2019年5月14日 国際基督教大学「最先端の物理学」講演
- 2012~2017年度 山梨大学非常勤講師 教養科目「天文学への誘い」担当
- 社会活動
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- 2014年-2017年度 日本天文学会年会実行委員
- アウトリーチ
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- 2019年10月1日 出張授業 新宿区立津久戸小学校(ふれあい天文学)
- 2019年9月21日 三鷹ネットワーク大学アストロノミーパブ
- 2019年 8月 3日 講演会 さいたま宇宙劇場
- 2019年 7月27日 講演会 自然科学カフェ
- 2019年 7月21日 講演会 天文学振興財団
- 2017年12月 7日 出張授業 立教女学院小学校(ふれあい天文学)
- 2017年10月18日 出張授業 淡路市立多賀小学校、一宮小学校(ふれあい天文学)
- 2016年12月 3日 朝日カルチャーセンター「爆発と激動の宇宙」
代表者を務めた研究・プロジェクト
- 科研費基盤研究(C) 銀河団からブラックホールに至る冷たいガスの流れとAGNの活動性の研究
- 科研費若手研究(B) ALMA偏波観測で明らかにする低光度活動銀河核のブラックホール降着流
関連ホームページ
連絡先
- hiroshi.nagai[at]nao.ac.jp
([at]を@に変更してください)