総合研究大学院大学天文科学コース

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廣田 朋也(ひろた ともや、Hirota Tomoya)

職名

  • 准教授 

研究内容の紹介

  • 電波望遠鏡、電波干渉計(特に超長基線電波干渉計、VLBI)を用いた星間分子の観測により、星形成過程、銀河系動力学、星間化学の研究を進めています。具体的には、水メーザー源の高精度VLBI位置天文観測による星形成領域の距離決定、ジェットやディスクなどの原始星周辺のダイナミクスとその進化の研究、星形成領域の距離決定を通した分子雲の3次元的な構造や運動、銀河系の運動や構造の研究、様々な星間分子の電波観測による探査、星間分子の化学反応機構の解明、星間分子雲の化学組成とその進化、化学進化と力学的進化の関係に関する研究を進めています。

略歴

  • 2000年 3月 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
    2000年 4月 鹿児島大学理学部物理科学科宇宙コース助手
    2003年 5月 国立天文台地球回転研究系助手
    2004年 4月 国立天文台電波研究部(VERA観測所)上級研究員
    2006年 4月 国立天文台電波研究部(水沢VERA観測所)上級研究員
    2007年 4月 国立天文台電波研究部(水沢VERA観測所)助教
    2009年 5月 国立天文台電波研究部(水沢VLBI観測所)助教
    2022年10月   国立天文台水沢VLBI観測所 准教授

専門分野

  • 電波天文学、位置天文学、星間化学

研究のキーワード

  • 超長基線電波干渉計(VLBI)、VERA、星形成、星間分子

現在の研究課題

  • VLBIによる星形成領域の観測的研究、電波干渉計を用いた星形成と星間化学の観測的研究

所属学会

  • 日本天文学会、国際天文連合(IAU)

主要業績 (論文、著書)

  • Hirota, T. et al. 1998, ApJ, 503, 717-728, "Abundances of HCN and HNC in Dark Cloud Cores"
  • Hirota, T. et al. 2007, PASJ, 59, 897, "Distance to Orion KL Measured with VERA"
  • Hirota, T. et al. 2014, ApJL, 782, L28, "A Hot Molecular Circumstellar Disk around the Massive Protostar Orion Source I"
  • Hirota, T. et al. 2017, Nature Astronomy, 1, 146, "Disk-driven rotating bipolar outflow in Orion Source I"
  • VERA collaboration, Hirota, T. et al. 2020, PASJ, 72, 50, "The First VERA Astrometry Catalog"

最近の研究業績

a) 編著書
  • 理科年表編集委員(平成25年版~)
b) 論文等
  • Hirota, T. et al. 2011, PASJ, 63, 1, "Astrometry of H2O Masers in Nearby Star-Forming Regions with VERA IV. L 1448 C"
  • Hirota, T. et al. 2011, ApJ, 736, 4, "Detection of Two Carbon-chain-rich Cores: CB130-3 and L673-SMM4"
  • Hirota, T. et al. 2011, ApJL, 739, L59, "Identification of Bursting Water Maser Features in Orion KL"
  • Hirota, T. et al. 2012, ApJL, 757, L1, "The First Detection of the 232 GHz Vibrationally Excited H2O Maser in Orion KL with ALMA"
  • Hirota, T. et al. 2014, ApJ, 782, L28, "A Hot Molecular Circumstellar Disk around the Massive Protostar Orion Source I"
  • Hirota, T. et al. 2014, PASJ, 66, 106, "VERA and ALMA observations of the H2O supermaser burst in Orion KL"
  • Hirota, T. et al. 2015, ApJ, 801, 82, "ALMA Imaging of Millimeter/Submillimeter Continuum Emission in Orion KL"
  • Hirota, T. et al. 2016, ApJ, 817, 168, "ALMA Observation of the 658 GHz Vibrationally Excited H2O Maser in Orion KL Source I"
  • Hirota, T. et al. 2016, ApJ, 833, 238, "ALMA Band 8 Continuum Emission from Orion Source I"
  • Hirota, T. et al. 2017, Nature Astronomy, 1, 146, "Disk-driven rotating bipolar outflow in Orion Source I"
  • 平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞、"VERA2ビーム電波望遠鏡の開発に基づく銀河系構造の研究"、本間希樹、小林秀行、廣田朋也(2017年4月19日)
  • 日本学術振興会平成30年度ひらめき☆ときめきサイエンス推進賞(2018年7月02日)
  • Hirota, T. 2018, PKAS, 33, 21, "Recent Progress in High-Mass Star-Formation Studies with ALMA"
  • Hirota, T., et al. 2020, ApJ, 896, 157"Magnetic Field Structure of Orion Source I"
  • VERA collaboration, Hirota, T. et al. 2020, PASJ, 72, 50, "The First VERA Astrometry Catalog"
  • Hirota, T., et al. 2021, A&A, 647, 23, "Water maser variability in a high-mass YSO outburst. VERA and ALMA observations of S255 NIRS 3"
  • Hirota, T., et al. 2022, PASJ, 74, 1234, "Millimeter methanol emission in the high-mass young stellar object G24.33+0.14"
c) 新聞記事(インタビュー)
  • 毎日新聞2017年6月13日、「巨大な星の赤ちゃん ガス噴出し成長」
  • 日本経済新聞2017年6月25日、「『原始星』ガス噴出し成長」
  • 日本経済新聞2020年12月6日、「天の川銀河の地図を作る」
  • 八重山毎日新聞2022年3月22日、「未来の博士が天体研究」
  • 八重山日報2022年3月22日、「高校生、専門的に星を学ぶ」
d) 雑誌(インタビュー含む、対談、その他)
  • 子供の科学2014年5月号、「太陽の8倍以上の大質量星も回転ガス円盤を通して形成することを確認」
  • Nature Astronomy誌著者インタビュー2017年11月、「大質量星の進化の一端をとらえる---原始星円盤からアウトフローの噴出を観測」
e) TV
  • 琉球放送、RBCニュース、2014年8月22日「高校生が新星探し 石垣島」
  • 琉球放送、RBCニュース、2015年8月18日「石垣市の高校生が体験学習で新星発見」
  • 琉球放送、RBCニュース、2016年8月6日「高校生が未知の天体探しに挑戦 石垣市」
  • NHK、ニュースシブ5時・ニュース7・ニュースチェック11、2017年6月13日「世界初!巨大な『赤ちゃん星の成長』観測に成功」
  • フジテレビ、ユアタイム、2017年6月13日「宇宙でも『赤ちゃんの産声』世界初観測」
  • NHK、コズミックフロント☆NEXT、2020年4月3日「スター誕生 宇宙に輝く奇跡の瞬間」
  • 岩手朝日テレビニュース、2020年11月26日「水沢天文台20年の成果を会見」
  • 琉球放送、RBCニュース、2022年3月23日「石垣島 高校生が新天体探し」

台外活動(大学教育、社会活動、アウトリーチ等)

  • 日本学術振興会ひらめき☆ときめきサイエンス、”美ら星研究体験隊:「新しい電波星を発見しよう」”(2013年~)
  • 富山大学理学部物理学科非常勤講師、2012年度
  • 琉球大学連携授業担当、2011年度〜2014年度
  • 東京大学教養学部非常勤講師、2015年度〜2021年度
  • 科学技術館ライブショー「ユニバース」"最新の望遠鏡で明らかにされたオリオン大星雲の中心部”(2013年1月19日)
  • 朝日カルチャーセンター横浜教室「宇宙の距離を測る 隣の惑星から100億光年彼方まで」"日本国内電波望遠鏡ネットワークによる天の川銀河の3次元立体地図作り"(2016年2月6日)
  • 大阪市立科学館スペシャルナイト「アルマ望遠鏡でさぐるオリオン大星雲」"オリオン大星雲のアルマ観測最前線"(2017年3月25日)
  • 中央区立郷土天文館タイムドーム明石「第2日曜日は天文・宇宙のトビラ」"最新の電波望遠鏡で探る星のうまれ方"(2017年7月9日)
  • NHK文化センター青山教室「〜天文学最前線〜宇宙の謎、ブラックホールに迫る」"星の一生とブラックホールの誕生へ"(2017年7月19日)
  • 平成29年度第56回九州高等学校理科教育研究会沖縄大会地学分科会、"国立天文台水沢VLBI観測所での高校生による研究体験企画"(2017年7月28日)
  • NHK文化センター青山教室「宇宙の謎、地球外生命は存在するか」"宇宙における生命の研究アストロバイオジー"(2018年4月23日)
  • NHK文化センター千葉教室「宇宙の謎、地球外生命は存在するか」"宇宙における生命の研究アストロバイオジー"(2018年12月28日)
  • アニメ「恋する小惑星」取材協力(2020年1月-3月放送、KADOKAWA・芳文社)
  • 朝日カルチャーセンター横浜教室「アルマ望遠鏡で探る最新の宇宙 ---観測開始10周年」"オリオン大星雲での星の誕生"(2021年10月16日)

代表者を務めた研究・プロジェクト

  • 科学研究費:”光赤外線望遠鏡用撮像装置の開発とVERA観測天体の長期間多波長モニター”(2001年度〜2003年度)
  • 国立天文台共同開発研究:”VERA観測天体用光赤外線望遠鏡性能評価と自動観測システムの開発”(2001年度)
  • 科学研究費:”高精度VLBI観測によるオリオン座・いっかくじゅう座分子雲複合体の立体構造の解明”(2004年度〜2005年度)
  • 科学研究費:”VERA による太陽系近傍分子雲の精密距離測定”(2008年度〜2009年度)
  • 科学研究費:”ALMA とVERA によるサブミリ波水メーザー源の高空間分解能観測”(2012 年度~2013年度)
  • 科学研究費:”メーザー源時間変動と大質量原始星への質量降着の解明に向けた国際共同研究”(2017 年度~ 2019 年度)
  • International Astronomy Union Symposium IAUS 380 "Cosmic Masers: Proper Motion toward the Next-Generation Large Projects",2023年3月20日〜24日、科学実行委員共同代表

関連ホームページ


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