総合研究大学院大学天文科学コース

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泉浦 秀行(いずみうら ひでゆき、IZUMIURA Hideyuki)

職名

  • 准教授

研究内容の紹介

  • 可視・赤外からミリ波に至る波長域の観測を通じ、中小質量星の進化晩期段階における質量放出現象の詳細な理解を目指している。現在は主に遠赤外線と可視の撮像観測による星周ダスト分布の研究を進めている。以前にはミリ波分光、可視分光による星周ガスの研究を進めていた。ミリ波分光観測では質量放出星をプローブとした銀河系のバルジとディスクの恒星運動の探求にも関与した。また、観測装置にも興味があり、岡山天体物理観測所のHIDESとすばる望遠鏡HDSの二台の可視高分散分光器の製作に携わった。その関係で、太陽系外惑星の探査にも関わるようになった。現在、岡山天体物理観測所を軸とした、アジアの系外惑星探査網の構築に努力している。ここ数年は岡山天体物理観測所の全般的な環境の改善にも取り組んでいる。

略歴

  • 東京大学大学院理学研究科(天文学専攻)博士課程修了。東京学芸大学教育学部助手、国立天文台岡山天体物理観測所助手→主任研究員→助教→准教授(現職)。

専門分野

  • 恒星物理学

研究のキーワード

  • 赤色巨星、質量放出、ダスト、分子ガス、遠赤外線、可視光、ミリ波、分光器、銀河系、バルジ、ディスク、太陽系外惑星

現在の研究課題

  • スペース遠赤外線観測による赤色巨星質量放出の研究。
    地上可視光観測による赤色巨星ダストシェルの探査。
    汎アジア系外惑星探査網の構築

所属学会

  • 日本天文学会、国際天文学連合

主要業績 (論文、著書)

  • 2011 Extended dust shell of the carbon star U Hydrae observed with AKARI, Astron. Astrophys., 528, id.A29, 14pp.
  • 2008 Evidence for a Companion to BM Gem, a Silicate Carbon Star, Astrophys. J., 682, 499-508
  • Izumiura, H., Waters, L. B. F. M., de Jong, T., Loup, C., Bontekoe, T. R., and Kester, D. J. M.: 1997, A double dust shell surrounding the carbon star U Antliae, Astron. Astrophys., 323, 449--460
  • Izumiura, H., Hashimoto, O., Kawara, K., Yamamura, I., Waters, L. B. F. M.: 1996, A detached dust shell surrounding the J-type carbon star Y Canum Venaticorum, Astron. Astrophys., 315, L221--224
  • Izumiura, H., Deguchi, S., Hashimoto, O., Nakada, Y., Onaka, T., Ono, T., Ukita, N., Yamamura, I.: 1995, SiO maser survey of the Galactic Bulge IRAS sources. III. Kinematics of the Bulge stars, Astrophys.J., 453, 837--863

最近の研究業績

a) 編著書
  • 2009「恒星」コロナグラフ撮像系開発による光学域超高感度星周ダスト分布探査」(平成17年~平成19年度科学研究費補助金[基盤研究(C) 、課題番号17540221]研究成果報告書)
  • 2007 「シリーズ 現代の天文学」第5巻「銀河II - 銀河系」、第1章、第1, 3節、日本評論社
  • 2005 「超高分解能光学域スペクトルに基づく赤色巨星の質量放出現象の研究」(平成13年〜平成15年度科学研究費補助金[基盤研究(C) (2) 、課題番号13640247]研究成果報告書)
b) 論文等
  • 2005 An East-Asian Extra-Solar Planet Search Network, Journal of the Korean Astronomical Society, 38, 81-84
c) 新聞記事(インタビュー)
該当なし
d) 雑誌(インタビュー含む、対談、その他)
  • 2003 岡山高分散エシェル分光器HIDES、天文月報、 96巻、6号、291-302
  • 2003 光学炭素星の星周C2スワンバンド吸収線、天文月報、96巻、6号、328-339

台外活動(大学教育、社会活動、アウトリーチ等)

  • 岡山大学非常勤講師(2010~)
  • 子ども劇場「科学の祭典」出展

代表者を務めた研究・プロジェクト

  • 科研「超高分解能光学域スペクトルに基づく赤色巨星の質量放出現象の研究」(2001-2003)
    科研「恒星コロナグラフ撮像系開発による光学域超高感度星周ダスト分布探査」(2005-2007)
    学振二国間交流事業「G型巨星における太陽系外惑星の共同探査」(2005-2007)
    科研「太陽系外惑星系探索の自動化」(2011-2015)

関連ホームページ

連絡先

  • izumiura[at]oao.nao.ac.jp
    ([at]を@に変更してください)

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